内容説明
「幸せな家族」の仮面の下には恐ろしい秘密が隠されていた…実父からの虐待、妊娠、自殺未遂。でも母は決して認めようとしなかった。すべてを乗り越えていま過去と決別する勇気あるひとりの女性の物語。全英ベストセラー1位、感動のノンフィクション。
目次
ホスピス
幸せだった頃
引越し
わらぶき屋根の家
母の裏切り
悪夢の始まり
“幸せな家族”
クールダラーの日々
夜の恐怖
代母のもとへ
父の支配
逃げられない
祖母の訪問
再びアイルランドへ
小さな勝利
父母の娘
嵐の前
秘密の果てに
暗闇の中
小さなアントワネット
警察署で
新たな悪夢
招かれざる客
新たな光
“ゲーム”の終わり
母の枕元で
エピローグ
著者等紹介
マグワイア,トニ[マグワイア,トニ]
イギリス出身。実父から凄絶な虐待を受けた少女期を告白した“Don’t Tell Mummy”がベストセラーに。続編の“When Daddy Comes Home”も大きな話題を呼んでいる。現在は南アフリカとイギリスを行き来して暮らす
田栗美奈子[タグリミナコ]
英米文学翻訳家。お茶の水女子大学英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
caramel
11
たまたま目に入って、実話らしいので気になり読む事にしたのですが、めちゃくちゃ昔の自分と重なり、読んでいて何度もしんどくなりました。勿論体験した内容は違うけど、それでも同じように小さい頃、同じように傷つき絶望して演じて生きていた姿があまりにリアルに自分と重なり、気持ちがわかりすぎて辛かった。また大人になってからのラストの場面では複雑な心境にも今の自分の気持ちと重なり涙しました。後書きの、「虐待被害者は恥ずべき事ではない」という言葉にも勇気を貰いました。2022/09/26
おくしょー
6
初読み作家さん。彼女自身の自伝。 話は、トニが癌で余命幾ばくもない母のホスピスを訪れたところから始まる。静かに人生を終えようとしている母を前に、トニは自らの半生を振り返る。 トニ(アントワネット)は6歳で実父から虐待・レイプを受ける。母は当然助けて守ってくれると思って打ち明けたが、「2度とそんなこと言わないで」と言われ、あろうかとかトニを疎むように。その後もレイプは続き、14歳で妊娠。中絶のせいで2度と子供を授かれない身体に… これはきつかったなぁ…。誰も信じてくれず愛してもくれない。理不尽過ぎて泣いた2021/05/16
かやん
4
実話です。恐ろしく悲しい。役者あとがきの「この勇気ある告白をきっかけに社会の関心が高まり、すべての子どもたちが無条件に愛されてすこやかに成長できる世の中になることを祈りたいと思います」私も同感です。2014/10/16
kirari@ねこにゃん
4
悲しい話でした。主人公がとてもかわいそうでした。父親もひどい人間でしたが、世間も同じくらいひどいものだなと感じました。2013/04/26
Maiラピ
4
ただため息だけ。。。内容:「幸せな家族」の仮面の下には恐ろしい秘密が隠されていた…実父からの虐待、妊娠、自殺未遂。でも母は決して認めようとしなかった。すべてを乗り越えていま過去と決別する勇気あるひとりの女性の物語。全英ベストセラー1位、感動のノンフィクション。2010/07/14
-
- 和書
- 田中郁子詩集 現代詩文庫