内容説明
この世界の創造主がのこしたという「遺書」、少年アーサーにしか見えない「ハウス」、現実とは別の世界の「地図帳」、失われた「王国の七つの鍵」、猛烈な勢いで感染が広がった「催眠ペスト」―ぞくぞくする謎に、息もつかせぬストーリー―これぞガース・ニクス・ワールド。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Lwsika
13
久々の再読。最初は装丁に惹かれて借りた本。シリーズを読んでいる途中で引っ越した為、すっかり忘れている部分や記憶に残っているエピソードもあり楽しく読んだ。子供向けのファンタジーと一括りにするには設定がやや難しいかもしれない。遺書が逃げ出すという冒頭から魅せられる物語。ガース・ニクスの本は世界観が独特で魅力的。次は火曜日。今回こそシリーズ全てを読み終えられますように。2015/02/17
彼方
11
久々にファンタジーを読みたくなったので。無から世界を作った創造主が消え、代わりに支配する七人の管財人。その力の源である鍵の片割れを手にした病弱なアーサーの冒険譚。SFなスケールの大きさや無から望むものを作り出す…様々な造形や舞台を見せる『ハウス』、またアーサーを導く創造主の遺書・ウィルや遥か昔にハウスへと迷いこみ協力者となるスージーと、とにかく登場人物や道中がファンタジーで面白い。若干序盤は設定の波に押されましたが、呑み込めてからは勢いよく進み…またきちっと月曜日分が締まる結末で気持ちの良い読後感でした。2021/11/03
乃宮はじめ
11
喘息の発作に倒れていた主人公アーサーの前に現れた、奇妙な車椅子に乗った美青年と不気味な執事。彼らは口論の末、金色の時計の分針のような"鍵"と薄い手帳を落としてゆく。病院のベットの上で、明らかに現実のものではない力を持つそれらに魅せられるアーサー。そして彼が退院した次の"月曜日"、事態は急変する。/テンポ良く話が進んでいくので乗りやすい。ファンタジーの見せ所である自由な雰囲気も、設定の緻密さもしっかりしている。少年のような意気の良い少女スージーがまた魅力的。ラストの一文に、たまらず次巻を手に取っていた。2011/11/04
がるっち
10
あぁ面白かった。って第一声、翻訳本第一回目と変わらない。この世界、本当夢がいっぱい。独特の世界。翻訳も丁寧で読みやすい。火曜日に行くぞー。2014/10/09
tom
8
これの本は、面白いかもしれませんぜという読友さんのお言葉があったので、図書館に注文。でも、私の好みの範疇からは、ちょっとずれていた感じでした。2017/11/05