出版社内容情報
「子育ては、子どもが世界を創造してゆくプロセスを支える営みでもあります。自分がこれまで生きてきた、すべての体験と智恵を総動員して、生きる喜びとなる創造性をいっしょに開発してゆくスピリチュアルな作業なのです」(本文より)。生まれてきた命をありのままに受けとめること、しっかりと抱っこして安心と信頼と思いやりを育むこと、子どもを一人の他者として尊重すること、子どもが本当にやりたいことをいっしょに見つめることを提唱する著者は、出家から還俗した僧であり、2才の男の子の父親でもあります。全国各地で、子育て中の母親を支援するワークショップも展開中。現実の子育ての悩みに対する具体的なアドバイスもたくさん入った本書を読めば、きっと子どもを愛情もって見守ることの大切さが実感できるはずです。
内容説明
見守ることで育つ魂の力。還俗した元修行僧にして一児の父でもある瞑想指導の第一人者が説く、赤ちゃん、子どもとのつきあい方。
目次
第1章 現代の子育て事情に思うこと
第2章 瞑想から子育てへ―修行僧が父親になるまで
第3章 いっしょに歩こう―わが子育ての笑いと涙
第4章 母と子の世界―子育て支援サークルの現場から
第5章 見守る力―子どもの人生を応援するために
第6章 現代社会の中での子育て
第7章 子育てと夫婦関係の行方
第8章 子育てこそスピリチュアルなもの
著者等紹介
井上ウィマラ[イノウエウィマラ]
1959年、山梨県生まれ。京都大学文学部宗教哲学専攻中退。日本の曹洞宗、ビルマのテーラワーダ仏教で出家し、瞑想修行と経典研究に励む。93年よりカナダ、イギリス、アメリカで布教と瞑想指導をする。赤ちゃんを抱っこした体験から、宗教の枠を越えて日常生活の中に瞑想を手渡してゆくことを決意し、97年に還俗、98年帰国。シングルマザーとして子育てをする元パートナーとの間に男の子を授かる。一児の父となった経験から、子育て問題の重要性を実感し、子育て支援サークルや保育園などで、瞑想の見守る力を子育てに応用する可能性を伝え始める
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