出版社内容情報
<内容、章立て>第1章・『坂の上の雲』にいまわたしたち日本人が問いかけなければならないもの……歴史書としての視点からの再検討が必要ではないだろうか。第2章・『坂の上の雲』に描かれた旅順攻防戦の虚像と実像。はたして史実はどこにあったのか……旅順要塞攻撃を世界史的視野から鳥瞰すれば、乃木ほそんなに無能な将軍なのだろうか。第3章・ユダヤ人大虐殺と『坂の上の雲』。どんなつながりがあるかおわかりだろうか……一見何のつながりもないように見えるが、歴史の虚構が虐殺の悲劇を生んだのである。第4章・ノモンハン事件。司馬氏が果たせなかったライフワーク。この戦いの光と陰がいま逆転した……ノモンハンは完敗といわれているが、ソ連崩壊後の秘密文書の公開でどうやら勝ちは日本のほうに傾きつつある。第5章・戦後の日本人の精神構造や国家像。「司馬史観」とそれはどう結びついているのか……明治はよかったが昭和はダメな時代になったのか。司馬史観の功罪を検証する。
内容説明
司馬遼太郎さん、名著をありがとう。でも、思い違いがありませんか。日露戦争、ノモンハン事件などを通して日本の近代を問い直す大胆な歴史書。
目次
第1章 『坂の上の雲』にいまわたしたち日本人が問いかけなければならないもの
第2章 『坂の上の雲』に描かれた旅順攻防戦の虚像と実像。はたして史実はどこにあったのか
第3章 ユダヤ人大迫害と『坂の上の雲』。どんなつながりがあるかおわかりだろうか
第4章 ノモンハン事件。司馬氏が果たせなかったライフワーク。この戦いの光と影がいま逆転した
第5章 戦後の日本人の精神構造や国家像。「司馬史観」とどう結びついているのか
第6章 「明治はよかったが戦前の昭和は暗黒」という史観がある。しかし、欧米の識者は戦前の日本や極東をどう見ていたのだろうか
著者等紹介
福井雄三[フクイユウゾウ]
昭和28年7月、鳥取県倉吉市生まれ。東京大学法学部卒。企業勤務の後、平成4年より現職。専攻は国際政治学、日本近現代史。行動する社会科学者を信条に、ソ連崩壊の年に地球一周の旅を敢行し、激動するソ連・東欧の社会情勢を直接現地で取材。その後、中国大陸の全域および台湾を踏破
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James Hayashi
James Hayashi
鐵太郎
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