出版社内容情報
母親たちがわが子を私立校に入れての成功・失敗体験を本音で語る本。私学志向の高まりの中で、どんな学校選びがわが子の将来のためになるかを考える指針に。
2002年4月の指導要領改正を契機に、公立の学力低下への関心は大きく、特に首都圏では、中学受験、あるいは小学校からからエスカレーター式の私立校に入れたいと考える家庭がふえている。いま私立校に寄せられる期待は、途中の受験なしで大学まで進学できる特権、あるいは、確実に高レベルの大学に入学できる充実した受験教育、さらに、伝統やブランドに裏打ちされた生活指導や人格教育への信頼、といったものである。しかし、私立校なら、ほんとうに安心なのだろうか。私立校の実態は、ベールに包まれている。校内でのトラブルや学業についていけない子どもといった問題が、外部にもれることは少ない。本書では、わが子を有名私立校に入れた母親たちにインタビューを重ね、私立を選んでよかった点、あるいは失敗したと思う点を、それぞれの体験に基づいて語ってもらった。中には小学校受験のケースと中学受験のケース両方が含まれる。それらの体験は、「うちの子は私立に入れようかしら」と考えている家庭に向けて、ほんとうに子どもを伸ばすことができる学校選びは、どうしたらよいのかに関するひとつの指針になるだろう。
内容説明
ほんとうに私立は公立よりいいの?私立に入れさえすればいい大学に行かれるの?人間性豊かな子どもに育つの?入れてみて初めてわかった私立教育のプラスとマイナス。
目次
1 入れる前の親の期待にほぼ、こたえてくれる学校でした
2 多少の不満は当然あります。でも、せっかく入った学校だから―
3 わが子によかれと思って選んだのですが、結論として他校を選択し直しました
4 私立校の元教師が語る伝統私立校のいま―いまや少子化で過当競争の時代に、伝統にあぐらをかいているような私立学校ではつぶれてしまいます
5 取材を終えて私たちに見えてきたもの―私立校は子どもの多様性を認めてきた歴史をとり戻してほしい