内容説明
時は封建時代、舞台は日本によく似た架空の国 ひとりの少年が、重い宿命をせおってこの世に生を受けた―少年の宿命とは、すなわち、復讐と殺戮 虫ひとつ殺せない心やさしい少年は、血にまみれた刺客となった。ピーターパン賞をはじめ数々の賞を受賞したサムライファンタジー。
著者等紹介
ハーン,リアン[ハーン,リアン][Hearn,Lian]
オックスフォード大学で現代言語を学び、ロンドンで映画評論家や編集者として働いたのち、児童書作家となる。オーストラリアに移り住んだころから、昔から興味のあった日本や日本語の研究をはじめ、実際に萩に住んだこともある。別名で多くの児童書を出版している
高橋佳奈子[タカハシカナコ]
英米文学翻訳家。東京外国語大学ロシア語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鷺@みんさー
26
面白かった。上橋菜穂子とまではいかないにせよ、イギリス人?の作家が書いた、あくまで架空の「日本っぽい国の戦国時代っぽい時代でおこる、隠れキリシタンかつ忍者っぽい少年のジュブナイル」と説明しちゃうと、うさんくささ大爆発だが、なかなかどうして。児童書でも硬派で厳しいのは好印象。架空の国としているからこそ書けるものもあるのかも。タケルが今後どう運命を生きていくのか、続きが気になる。それにしてもアラサー?アラフォー?美魔女マルヤマ女史は、後半鬱陶しさが増していまいち…くの一以外に魅力的な女キャラがいなくてだな。2021/08/02
マッピー
20
日本の戦国時代を模した架空の国が舞台。隠者の村・ミノの少年トマスは、山できのこを取っている間に村が襲われ家族を喪う。ひとり助かったトマスはタケオと名を替えオオトリ国へ。命あるものを慈しんで生きてきたタケオは復讐に燃える刺客となり、さらに恋愛問題も絡み…。ってところでこの巻は終了。次巻に続く…はずなんだけど、一巻が出版されたのが2006年。未だ二巻が出版されない。どこか別のところに版権譲ってくれないかなあ。海外で評価高いだけに、続きがとても気になります。2022/12/29
いいちゃん
9
★★★☆☆外国人によって書かれた日本の封建時代の小説。人名が日本名にも関わらずカタカナなので覚えるのに苦労した。あと、地名は実際に日本にある地名がカタカナで使われているけれど、どれが町の名前なんだか国の名前なんだか大混乱。でも後半は盛り上がって、その辺は気にならなくなり、あっという間に読了。外国人がこの昔の日本の雰囲気を描写出来たのは凄いと思う。3部作のうちの1作目らしいけど、この後は訳されておらず。一応ひと段落してるけど、どう英語で書かれてるか気になるので、続きを読んでみようかな。2025/04/03
あまぐり。
2
…続きくださいorz……なんだかいますごく登場人物の気持ちにとっても寄り添えてる気がする…無念なまま生きてかなきゃいけない感じとか志(物語)が潰えた感がリンクしてる気がする;2015/12/31
たん
2
★★☆☆☆ 日本の歴史背景をうまく取り入れたファンタジー。ストーリーもなかなかよくできているし、文章も読みやすい。でも、続きものだった・・。いつでるのやら。2013/04/14