出版社内容情報
ユーモア詩の指導で2001年度「児童詩教育賞」を受賞した小学校教諭・増田修治さんの待望の第2作。子どもたちの詩を読み、子どもの心に目を見開かされる一冊。
子どもたちは、ほんとうによく大人を見ています。そして、笑いのタネにします。増田さんがユーモア詩に力をいれているのは、ユーモア詩が大人と子ども、そして子ども同士の関係を結び直したり、結び変えたりする力をもっているからです。しかし、はじめから詩がかけるわけではありません。「こんなこと書いたら、お母さんに怒られちゃうよー」とつぶやく子がけっこういるのです。詩を書く前から自己規制してしまっているのです。増田さんは、学級懇談会で詩を紹介しながら「こんな詩を書ける子どもって、柔らかい心の持ち主ですよね。ぜひとも子どもの表現を保障してください」と繰り返します。そして生まれた詩にはこんなものがあります。「おとうさんのあやしいけつ」佐藤大吾(3年) 「ぼくは、ホテルの温泉に行きました。お父さんがはだかで 冷たいお風呂で 飛び込みをしていました。 お父さんは けつをふって バタ足をしていました。 ぼくがけつをよく見てみると、 けつから長い毛が モジャモジャ出ていました。 ぼくは 「あやしいけつだな。」 と思いました。」こんな愉快な詩をたくさん紹介しながら、「いい子でないと見捨てるぞ!」という社会の風潮から、子どもを守ろうとする姿勢
内容説明
子育てって、こういうことだったのか!親にはわからない子どもの心の発達の謎がとけた。2001年「児童詩教育賞」受賞の小学校教諭・増田修治さんの待望の本。
目次
第1章 子どものユーモアセンスって、す・て・き!
第2章 子どもを愛せないと悩むあなたへ
第3章 お父さん、お母さんの口ぐせを考える
第4章 ユーモア詩が教える子育てのコツ
第5章 詩を通して子どもの心を知る
第6章 詩で見る子どもの心の成長
第7章 教師も心の殻を脱いで
第8章 つっぱり風の純のこと
第9章 「人間の美しさ」と「人間の醜さ」を知った出来事
第10章 「人間を深く学ぶ」ということ
第11章 さいごに
著者等紹介
増田修治[マスダシュウジ]
1958年3月、埼玉県川越市で生まれる。1980年3月、埼玉大学教育学部を卒業後、朝霞市立朝霞第四小学校、朝霞市立朝霞第七小学校を経て、現在、朝霞市立朝霞第二小学校教諭および埼玉大学非常勤講師。日本生活教育連盟研究部、全国生活指導研究協議会、日本作文の会等に所属。2001年、児童詩教育賞(日本作文の会)を受賞
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