出版社内容情報
この本では、たくさんの「ユーモアにあふれた子どもの詩」を紹介します。笑いながら、子どもの世界の豊かさに気づくはずです。どん家庭も同じなんだと思うでしょう。
増田修治さんが詩の指導を始めたのは10年ほど前からです初めは子どもたちに「いい詩を書かせたい」と思っていました。そして、教科書に出てくるような詩が出ると、「なかなかいいな」と思ったりしていました。転機になったのは、6年ほど前に担任した四年生の子どもたちへ詩の指導をしたときのことでした。「お嫁さん」という詩を読んで、思わず大笑いしてしまったのです。そして、子どもたちや親たちの間でも大評判になりました。なぜ、この詩がこんなに受けたのか、考えました。どの親も子育てに自信を失いかけていたのです。そうした中で、この詩を読むと「悩んでいるのはうちだけじゃないんだ」ということがわかって、安心したのではないでしょうか。子どもはもともとユーモアのセンスを持っています。どんな深刻な状況でも、自分の置かれている状況をユーモアで楽しむ能力を備えているのです。このときから著者は「ユーモアを基本にした詩」を子どもに綴ってもらうことにしたのです。
内容説明
親に話を聞いてもらえる子どもは、グングン伸びる。親子であっても、愛情というものは新しい発見の上に深まっていくのです。私たち親は、子どもの新しい面を発見し、たえず新しい愛情を創り出していく必要があるのかもしれません。本書では、たくさんの「ユーモアにあふれた子どもの詩」を紹介します。読みながら笑ってください。大笑いしてください。そして、「どこの家庭も同じなんだ」と安心してください。
目次
第1章 一つの詩との出会い
第2章 親子関係をユーモアで変えよう
第3章 学校や先生だって、ユーモアで笑い飛ばしちゃおう!
第4章 笑いで子どもの心をもみほぐそう
第5章 ぼくたち・私たちの言い分―子どもの言い分に、耳を傾けよう
第6章 子どもの発達における二つの節目
第7章 子どもの自己肯定感を育てるためにできること
第8章 子どもの表現力を伸ばす10の方法
第9章 子どもへの深い理解と共感を
第10章 教育や子育てには子どもへの尊敬が必要
著者等紹介
増田修治[マスダシュウジ]
1958年3月、埼玉県川越市生まれ。1980年、埼玉大学教育学部を卒業後、朝霞市立朝霞第四小学校、朝霞市立朝霞第七小学校を経て、現在、朝霞市立朝霞第二小学校教諭および埼玉大学非常勤講師。日本生活教育連盟研究部、全国生活指導研究協議会、日本作文の会等に所属。20年ほど前から、子どもたちの心を深く知るための表現活動として、詩に取り組む。また、もう一つの柱として、版画にも取り組む
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