内容説明
親の回り持ち介護成功の裏にはお金の力もあった。お金の遣い方ひとつで明暗を分けた実例からあなたの老後を探る。
目次
はじめに―老後、そのときお金は?
持ち腐れの20億円
あだになった遺産
お金を使い切ってあの世へ
田園生活の誤算
自分の土地を公園に
バブルの波に翻弄されて
老人ホームへの遺言
老人の財産を守るのはだれ?
“三つの約束”がもたらした充実の老後〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
3
若いころはともかく、年を取れば自分自身のことすら自分では賄いきれなくなる。その際には周囲の人の協力が必要になる。そのための対価としてお金を支払うというのも一つの方法ではあるが、それ以上に大切なのが普段の関係である。それがしっかりとしていれば多少のマイナスがあっても協力してくれるし、反対に嫌われていればお金は使いどころがなくなる。お金で迷惑をかけないようにする、という意味でなければ厳しくはあるが、お金だけでは足りない。2024/01/09
Humbaba
2
今は自分のことを自分自身で対応できるが、それがずっと続くわけではない。いずれは自分ではできずに周囲の人に助けを求めることになる。その際には、お金というものがあればとても効果的であるのは間違いない。お金だけで全てが片付くわけではない一方で、他の人に今日気持ちよく動いてもらうためにはお金が必要であるというのもまた事実である。そのうえで気持ちよく頼めれば良いが、それができるかどうかは今の健康な状態ではわからないところでもある。2025/01/04
Humbaba
2
たとえお金を持っていても、それを死後まで持ち続けることなどできない。努力を続けて質素な生活を送り、お金を蓄えていても死んでしまえば時分の好きな様に用いることはできないし、税金もたくさん払う必要が生じる。そのようあんことに使うよりは、生前時分の使いたいという願いを叶えたほうがよほど有意義であろう。2014/01/05
Humbaba
1
折角お金を持っていても、それを有効に使えない限りは意味をなさない。ただ貯めているだけではお金はただの数字であり、積み上げたところで数字遊びにしかならない。自分の意志をいつまでもしっかりと持っていられるというのは幻想であり自分の思いもしなかったタイミングでそれを失うこともある。そうなってしまえば周囲の人間に頼ることになるが、お金があってもそれがうまくいくケースばかりではない。2025/06/25