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出版社内容情報
私たちが手を動かしたいとき、脳から神経細胞を経て筋肉細胞まで信号が行き、筋肉細胞が伸びたり縮んだりして手が動きます。これは神経細胞を通じて伝達物質や電気信号が伝わっているからです。それだけではなく、私たちが意識していなくても体の中では、様々な臓器がお互いに情報を交換し合い、体の機能のバランスを保っています。たとえば免疫機能も、様々な免疫細胞が情報交換をし、お互いに働き合って、細菌やウイルスから私たちの体を守っています。また、細胞内でも様々な伝達物質が行き交い、情報伝達=会話をしているのです。本書では、細胞内、臓器同士、また母と子(胎児)などの人体内のコミュニケーションに注目し、人体の不思議に迫ります。
第1章 細胞のひとりごと
細胞内の情報伝達
第2章 ご近所との:会話
細胞同士のメッセージ伝達
第3章 遠方との会話
臓器同士のやりとり 血液を通じての情報伝達 免疫細胞のコミュニケーション 腸内細菌との相互作用 がん細胞との情報交換
配偶子形成のための情報伝達 性ホルモン
第4章 他人との会話
受精と着床のための情報伝達 胎盤を通じたコミュニケーション 胎児側のシグナル 母胎側のシグナル
【目次】
内容説明
ヒトの身体は30兆~40兆の細胞でできている。その種類は200以上におよび、働きも多種多様だ。個性豊かな集団である細胞たちや、その集まりである臓器は、じつは、脳を中枢とした神経系統から指令をだされるだけでなく、自分たちでホルモンやサイトカインなどの伝達物質を使って、お互いに「会話」をして、連携しながら働いていることがわかってきた。彼らはどんな言葉を使い、何を話しているのか?人体の精妙なコミュニケーションに耳を傾けてみよう。
目次
1章 細胞のひとりごと(「お腹すいたなぁ」~飢饉状態に対する応答;「熱い!」~熱ストレスに対する応答;「いててっ!」~機械的刺激に対する応答;「!!」~神経細胞の興奮伝導;ひとりごと未満~細胞という小宇宙)
2章 ご近所との会話(「手をつなごう」~物質の透過性や流動性の制御;「刺激、来ました!」~シナプスを介した神経細胞の興奮の伝達;「集まれ!」~凝集の連鎖による止血;「前はこっち!」「こちらは後ろ!」~パラクライン因子による体軸決定;メッセージ伝達のさまざまなスタイル~いろいろな”クライン”)
3章 遠方との会話(「空腹」と「満腹」に関連する会話;「睡眠」と「覚醒」に関連する会話;「生体防御」に関連する会話;免疫の暴走による疾患;「腸内細菌」との会話;「がん細胞」の独善的会話;次世代を生み出すための会話)
4章 他人との会話(「妊娠」に関連する会話;「出産」に関連する会話)
著者等紹介
石川香[イシカワカオリ]
2009年、筑波大学大学院生命環境科学研究科修了、博士(理学)。日本学術振興会特別研究員(DC1)、武田薬品工業株式会社医薬研究本部研究員を経て、2014年より筑波大学生命環境系助教、2024年より同准教授。専門はミトコンドリアの生物学で、ミトコンドリアDNAの突然変異やミトコンドリアの機能変化が細胞や生体に及ぼす影響を、モデルマウスや培養細胞を用いて研究している。2020年、令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



