出版社内容情報
読み違えることで(そして時にわかり合うことで)物語は生まれ、世界は広がる。
人生は不完全な(だからこそしばしば面白い)伝達ゲームであることを示してくれる本。
――柴田元幸
英国の海辺の町に留学した僕。間借り先の人情味あふれる大家さんには秘められた過去があるようだ。
変わりゆく社会を背景に個性豊かな周囲の人々との日々を描く、あたたかくて少し苦くてさわやかな長編小説。
【目次】
内容説明
英国の海辺の町に留学した僕。間借り先の人情味あふれる大家さんには秘められた過去があるようだ。変わりゆく社会を背景に個性豊かな周囲の人々との日々を描く、あたたかくて少し苦くてさわやかな長編小説。
著者等紹介
ブレイディみかこ[ブレイディミカコ]
ライター、作家。1965年福岡県生まれ。高校卒業後、音楽好きが高じてアルバイトと渡英を繰り返し、1996年から英国ブライトン在住。ロンドンの日系企業で数年間勤務したのち英国で保育士資格を取得、「最低辺保育所」で働きながらライター活動を開始。2017年『子どもたちの階級闘争』(みすず書房)で第一六回新潮ドキュメント賞、2019年『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮文庫)で第七三回毎日出版文化賞特別賞、第二回Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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さぜん
32
英国の海辺の町に留学した青年と、間借り先の大家さんとのやりとりから、英国の日常から垣間見える社会問題や青年の成長を描く。違う言語を母国語としているがゆえの「誤訳」を恐れ、積極的な関わりを避けようとする僕。文化の違いゆえ、はなから伝わらないと思い込こむが、様々な人生を経験してきた大家さんとの会話を通して、「誤訳」とは人との関わりの中でも日々起きることと認識し、狭く見ていた世界が広がり、自己肯定感を高めていく。著者の作品の中では穏やかな物語。少し物足りなさも感じる。#NetGalley 2026/09/11
りらこ
29
同じ言語を母語として育ったもの同士でも、なんか通じない…誤訳が生じることもあるというのに、それが他の国へ行ったらどうなのか? と思って読んでいたら、違うのである、 人は人であり、環境は異なれど心に流れている感情は同じ。 それをどうとらえて自分なりに消化して、そして行動するか。 同じだけど異なる。それは言葉の壁で誤訳するのではない。 それぞれが、それぞれの考えをもって生きていて、その姿は理解を越えて爽快だ。そしてフィクションではなくきっとどこかで同じことが起きていそうな現実感で、等身大の今が描かれていた。2026/10/07
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