出版社内容情報
世界が狂喜する天才、村田沙耶香の小説世界。
ここでしか読めない!
「コンビニ人間」の前身ともいえる単行本未収録作「水槽」ほか、
デビュー間もないころの1編など、
まだ知らない村田沙耶香に出会える1冊。
世界中の読者の脳みそを侵す、最も熱いムラタ文学の入り口がここにある。怒りの感情を失くしていく若者たち、ぬいぐるみを愛する少女、性愛を取り払った夫婦による子作り……。見慣れた日常が覆り、読む前にはもう戻れない。単行本未収録作「水槽」ほか三編を収録したとくべつ贅沢な入門書。解説 岩川ありさ
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
村田沙耶香、550円!
魅了する、醜悪で耽美なる世界
いつでも、ここから、名作 傑作に会える
この面白さで550円!
STORY IN POCKET
講談社文庫55周年を機に、550円で読める文庫本の企画をスタートします。
講談社文庫を代表する著者の短編作品を、既刊からセレクトし、編み直し、新刊として刊行します。
デザイン・タイトルは新しく。ページ数はコンパクトに。読みやすい短めの作品集です。
ポケットに入れて持ち運べるくらい、手軽に、気軽に、それでいて面白さは保証付き!
未知なる作家、作品との出会い。そして「本」への入口となる一冊をお贈りします。
【目次】
変容
コイビト
水槽
清潔な結婚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
91
『変容』ファッションのみならず、人の性格まで流行りがあり、しかもそれは仕掛けられた流行だったー。発想に唸らされた。「まみまぬんでら」はちょっと?だったけど「なもむ」はなんか分かる気が。コンビニ人間を思い出させる『水槽』も良かった。いつものような狂気を孕みながら徐々にエスカレートしていく展開とは少し違って静かにじわじわとくる狂った感じがたまらない。村田沙耶香ワールド、堪能しました。2026/08/24
ケンイチミズバ
65
世界98か。多数派の価値観が世界標準。異なる価値観はまみまぬんでらる。性格もファッションと同じく流行があるらしい。参加費6万円のパーティーというか洗脳セミナーは村田沙耶香の平常運転だわ。そこで生まれる新しいトレンドで若い世代は怒りの感情を失った。怒りによって沸き起こる情熱や連帯、抗議行動を知らない。抗議するべく乱入したパーティーでしかし、中年の私も変容してしまう。まみまぬんでらるがしっくりきた。クレームやカスハラもなくなるのはあながち悪くもないな。怒りが理解できず理不尽に対して笑顔で平然としていられる。2026/09/03
無名
37
村田沙耶香さんのオムニバス。変容、コイビト、水槽、清潔な結婚の4種類の物語。 村田沙耶香氏が見た今の世の中はこんな感じなのかと思い、作家は想像力と妄想力が常人のそれとは違うという感想を持ったのだが、この作品が描かれた時期が2005年〜2023年という事。 約20年前に今の価値観の変容のあり方を描いている事はとても驚いた。 水槽に関しては何を読んでいるのかよく分からなかったので、読解力をつける必要があると感じた。2026/10/04
Tαkαo Sαito
33
村田沙耶香さんの作品は全作購入して読了済みですが、未読の「水槽」を読むために購入。他作品も読むのは2回目だったが得られる感覚が1回目の時よりも違っていたような、自分自身も「変容」していたように感じた。時代は流れ、社会は変わり、価値観も大きく変わっていく世界において、村田沙耶香さんの作品が投げかける世界はあまりにも重く、生々しい。しかし、そこから目を背けて生きることは難しい。現代は、とても難しいゲームであり、世界であると改めて感じさせられた2026/09/14
紫陽花と雨
23
550円という手に取りやすい価格で短編集をセレクトした、講談社55周年企画の文庫シリーズ。表題作を含む四篇収録。既読の『変容』が結局いちばん好きだったりする。パブスピホムパはどうかと思うけど、ワンピースの上に腹巻きはいつか本当に流行るんじゃないかって思ってしまう。この話は本当に「なもむ」し、だから定期的に読み返したい。『コイビト』と『水槽』はちょっと気持ち悪くて『清潔な結婚』の例のシーンはちょっと笑ってしまった。帯の一文「脳をゆさぶるムラタ〈沼〉」そうか、これが「まみまぬんでら」なんじゃないか…。2026/09/10




