三鬼

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三鬼

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  • サイズ 46判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065437902
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

高橋源一郎さん、穂村弘さん、円城塔さん、絶賛!
「異能の俳人・西東三鬼が、戦争のさなか、国家と言葉のせめぎ合いの中で、とんでもない経験をしたことは有名だ。
でも、それをこんなスゴい小説にしちまうなんて、読んでて震えたぜ。っていうか、おれが書きたかったんだけど……。」
高橋源一郎

「戦争に雪崩込んでゆく最悪の時代にも、きらきらと夢を見続けてしまう。不屈のトリックスター魂に痺れました。」穂村 弘

「『ゼウスガーデン衰亡史』を読んで以来、この小説を待っていました。」円城 塔

大戦前夜の日本と南洋を疾駆する、天才俳人の流転の運命。史実とフィクションを融合させた、ノンストップ・歴史エンターテインメント!

国家はなぜ、俳句を危険視したのか?昭和15年、「京大俳句事件」発生。治安維持法違反で同人が一斉検挙されるなか、
新興俳句のカリスマ・西東三鬼は、思わぬ運命に巻き込まれていく。

「特高警察」×「日本陸軍」、「インド独立運動」×「シンガポール華僑」×「イギリス軍事情報部」、「東南アジア盛衰史」×「俳句王国の興亡」……

戦争の影が迫る日本と国際都市シンガポールを舞台に、弾圧を強める特高警察と南方進出をもくろむ陸軍の間で、
前代未聞の逃走劇が幕を開ける――!
〈時代の転換点〉を描く、著者17年ぶりの新作小説




【目次】

内容説明

国家はなぜ、俳句を危険視したのか?昭和15年、「京大俳句事件」発生。治安維持法違反で同人が一斉検挙されるなか、新興俳句のカリスマ・西東三鬼は、思わぬ運命に巻き込まれていく。「特高警察」×「日本陸軍」、「インド独立運動」×「シンガポール華僑」×「イギリス軍事情報部」、「東南アジア盛衰史」×「俳句王国の興亡」…戦争の影が迫る日本と国際都市シンガポールを舞台に、弾圧を強める特高警察と南方進出をもくろむ陸軍の間で、前代未聞の逃走劇が幕を開ける―!〈時代の転換点〉を描く、著者17年ぶりの新作小説。大戦前夜の日本と南洋を疾駆する、天才俳人の流転の運命。史実とフィクションを融合させた、ノンストップ・歴史エンターテインメント!

著者等紹介

小林恭二[コバヤシキョウジ]
1957年、兵庫県生まれ。作家。専修大学文学部教授。東京大学文学部美学芸術学専修課程卒業。在学中は「東大学生俳句会」の同人として活躍。84年、『電話男』で第三回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。歴史やSFを取り込んだメタフィクション的な作風で注目され、98年、『カブキの日』で第一一回三島由紀夫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

172
小林 恭二、17年ぶりの新作小説という事で読みました。西東三鬼の名前は既知ですが、三鬼の物語は初読です。 俳人なので、爺むさく詫び錆びの世界かと思いきや、ジェームズ・ボンドばりのPlayBoy、冒険活劇でした。最高に面白く、今年のBEST20候補です。 このレビューは、ムーンライト・セレナーデを聴きながら書きました♪ https://www.youtube.com/watch?v=sFWvk7Xg_Fk https://www.kodansha.co.jp/book/products/00004274912026/08/18

榊原 香織

129
面白かった!どこまで本当なんだろう。メタフィクションの人だから。 昭和15年という微妙な時期を軽やかに俳人西東三鬼がゆく。シンガポールでの活躍や有名人色々出てきたり、世界が大きい2026/08/05

trazom

114
俳句に全く無知な私は、西東三鬼の名からは「京大俳句事件」しか思い浮かばない。三鬼の句風や生涯が知れるかと思ったが、本書は、評伝ではなく、京大俳句事件を軸として、昭和初期の俳壇と時代の背景を描いたフィクションだった。新興俳句運動、特高警察、シンガポール占領を目指す陸軍、インド独立などが絡まって、サスペンス映画のような手に汗握る展開。この臨場感は、高浜虚子、小野蕪子、安倍源基、山下奉文など、現代の我々が、その業績を知悉している実在の人物を配したことで生まれている。改めて「小説家の想像力は凄いなあ」と感服する。2026/08/18

昼寝ねこ

99
俳人・西東三鬼を巡る波乱万丈の物語。昭和十五年という戦争の足音が直前に迫る不穏な時代に特高警察と日本陸軍の三鬼を挟んでの駆け引きがスパイ小説のようで面白い。高浜虚子や石田波郷など俳諧有名人が多数登場するが俳句小説というよりもヒーロー三鬼が活躍する冒険活劇。太平洋戦争直前の東南アジア史の趣きもある。三鬼が007みたいでカッコイイ(ドンファンぶりや表紙のイメージも含めて😻)。恐らく史実を踏まえたフィクションだろうが三鬼の一族がシンガポールの富豪一族や倭寇とも繋がりがあるのが凄い。2026/10/06

たま

88
この作家さん初読み、とても風変わりな小説。昭和15年京大俳句事件の検挙のあと、なぜか検挙されない三鬼、彼の東南アジア人脈を利用しようとする陸軍(山下奉文)、彼を危険人物視する特高(安倍源基)※の駆け引きが描かれる。前半はハイカラなライフスタイルの都会小説、東南アジアを飛び回る冒険小説の趣き、後半は三鬼が陸軍につくか特高につくか、どちらも最悪の選択を迫られ戦時の権力の恐ろしさを描き出す。「中年ドンファン」のレッテルにも拘わらず、市子への三鬼の配慮の細やかさで可憐な恋愛小説としても面白かった。2026/09/26

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