出版社内容情報
矢場北太郎というお笑い芸人が主人公のサスペンスフル・ミステリー。
この鳴かず飛ばずの主人公は、早朝にネタを考えながらランニング中に
死体を発見してしまう。警察の聴取などで、番組の放送にはギリギリになった
北太郎は笑いもとれず、他の番組出演者に食事をおごらなくてはいかなくなる。
また別の日にも、殺人事件の死体の第一発見者になって・・・。
さらに出演するテレビ局でも殺害現場に巻き込まれてしまう!
「なぜ、自分ばかりが第一発見者になるのか」芸人仲間と容疑者を探すが、
なかなかたどり着かない。誰が、何のために?が判明すると、
まさに笑えない(汗)戦慄の結末!
【目次】
内容説明
鳴かず飛ばずのお笑い芸人、矢場北太郎は公園をランニング中に死体を発見し、さらに被害者家族から殺害を疑われる。すてばちになった北太郎は危ういイジリ芸がウケて人気を得る一方、新たな殺害死体に出くわす。誰がどんな理由で凶行に及んでいるのか?関係者全員が痛すぎる衝撃のラスト!〈文庫書下ろし〉
著者等紹介
くわがきあゆ[クワガキアユ]
1987年生まれ、京都府出身。京都府立大学卒業。2021年『焼けた釘』で第8回「暮らしの小説大賞」を受賞し、デビュー。’22年『レモンと殺人鬼』で第21回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
454
新境地といっていいのか。これまでのサイコに振り切った人物だらけの狂った世界から、少しだけベクトルをずらして作風を広げに来ている。安定のイカれキャラは続々登場するが、主人公の北太郎がただのまともな人なのが一番新鮮な点。しかし、そこが諸刃の剣ともいえ、刺激に乏しく感じてしまう部分があることは否めない。売れない芸人のリアルを詳細に描いて興味を持続させたり、事件の真相も凝っているといえば凝っていて、エンターテイメント性はしっかり担保。大きくパワーダウンすることはとりあえずないかと思えるので、次回作にも期待。2026/05/20
タイ子
67
本作は想像通り、イタい人たちのオンパレード。15年間、売れないまま芸人を続けている北太郎。何の因果か殺人事件の第一発見者になる、それも続けて数件。そんな偶然普通ありえへん。被害者の家族からは殺害を疑われ、警察からも行動確認され。捨て鉢になった北太郎が出したギャグが受け始めた。こんなギャグどこがオモロイねん。私はずっと思いながら読んでいたのだが。殺人事件は続く、そんなアホな。そう、アホなことが起こるのがくわがきさん。理不尽すぎる理由と、言い訳に開いた口がふさがらない。プロとして人を笑わせる事って難しいよね。2026/05/27
ごみごみ
44
くわがき作品といえば、必ずヤバイ人が登場するのがお約束。この作品のタイトルには『たち』がついてるので、『痛い人』が複数人出てくることは確定しているわけだ。売れない芸人、北太郎がなぜか次々と殺人事件の第一発見者に!自分に向けられた疑念を払拭するため奔走するが・・その真相がなんとも理解し難い。そんな理由で!? どいつもこいつも確かに痛い!北太郎の行動もいろいろ腑に落ちないし。時代の変化にやっと気づいた彼は、この先どんな芸風で笑いをとるつもりなのか?正直期待より不安の方が大きい。2026/05/28
さこぽん
27
笑いのツボは人それぞれ。だけど人の死や不幸を笑ってはいけないし、ネタにしてはいけない。今までとは違った作風、コメディっぽい。2026/05/30
しゅん
10
売れない芸人がある日公園で死体を見つけ第一発見者となり、別の日にまた身近な人物が殺害され再び第一発見者となる。当然疑いの目を向けられるが、窮地に陥った主人公がいじりネタによって芸人としての頭角を表していきながら、殺人犯を追っていく物語。くわがきさんっぽくないコメディ寄りのサスペンス作品だけど、相変わらずネジの飛んだ登場人物を描くのが上手い。2026/05/28




