講談社学術文庫<br> カタリ派とアルビジョア十字軍―中世ヨーロッパの異端運動

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講談社学術文庫
カタリ派とアルビジョア十字軍―中世ヨーロッパの異端運動

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065434253
  • NDC分類 235.04
  • Cコード C0122

出版社内容情報

中世キリスト教最大の異端運動、カタリ派とは何か。その起源からアルビジョア十字軍による制圧までをドラマチックに描く。
「異端」とは、キリスト教の内部にあって、教会が確定した教義とは異なる解釈を立てる者たちである。カトリック教会は、ユダヤ教やイスラム教など「異教」に対しては緊張をはらみながらも時に寛容さを見せたが、「我らこそが真のキリスト教徒である」と信じて疑わない異端者に対しては、徹底的な刑罰と弾圧を加えた。
12-13世紀には大小さまざまな異端運動が存在したが、なかでも、東方のマニ教を思わせる「善悪二神論」を唱え、教会制度を拒み、ローマを指して「娼婦の家」「悪魔の神殿」と謗る「カタリ派」は大きな脅威だった。とくに南フランスに広がったカタリ派を「アルビジョア派」と呼ぶが、ローマ法王インノケンティウス3世は、それに討伐軍「アルビジョア十字軍」を差し向ける。
当時の南仏は、パリを中心とした北部の人々を「フランス人」と呼び、みずからは「フランス人」とは考えない独自の社会だった。しかし、20年におよぶ陰惨な戦いは、フランス国王の征服戦争として終結し、異端の終焉とともに南仏社会を変質させていく。
巻末解説を図師宣忠氏(甲南大学教授)が執筆。
〔原本:『世界のドキュメント(4)異端者の群れ』(新人物往来社刊、1969年)の改訂新版『異端者の群れ―カタリ派とアルビジョア十字軍』(八坂書房刊、2008年)〕

目次
はしがき
序章 聖ベルナールの怒り
1 呪いの町
2 信仰の掟
3 異端の運動
4 カタリの発現
第一章 南フランスの風雲
1 南部の国々
2 吟遊詩人
3 豊かなる南ガリア
4 軽い土と重い土
5 不完全封建制
第二章 異端カタリ派
1 バルカンの遠き祖たち
2 異端の書
3 善き神と悪しき神
4 絶望の戒律
5 異端者の群れ
6 完徳者と帰依者
第三章 アルビジョア十字軍
1 アルビジョア派
2 ローヌ河畔の惨劇
3 ベジエの虐殺
4 カルカッソンヌの攻囲
5 征服者シモン・ド・モンフォール
第四章 百合の紋章
1 フランス人との戦い
2 ミュレの合戦
3 王旗の登場
4 異端審問
後日譚
あとがき
解説(図師宣忠)
人名索引
関連略年表



【目次】

はしがき
序章 聖ベルナールの怒り
第一章 南フランスの風雲
第二章 異端カタリ派
第三章 アルビジョア十字軍
第四章 百合の紋章
後日譚
あとがき
解説(図師宣忠)

内容説明

キリスト教世界にありながら「善悪二神論」を唱えて教会制度を拒んだカタリ派。南フランスの村々にあふれる異端者の群れに、法王インノケンティウス三世は討伐軍を派遣する。ヨーロッパ内部に向けられた十字軍の二〇年に及ぶ凄惨な戦いは、フランス国王の征服戦として終結し、異端審問という遺産とともに南仏社会を変質させていく。

目次

序章 聖ベルナールの怒り(呪いの町;信仰の掟;異端の運動;カタリの発現)
第一章 南フランスの風雲(南部の国々;吟遊詩人;豊かなる南ガリア;軽い土と重い土;不完全封建制)
第二章 異端カタリ派(バルカンの遠き祖たち;異端の書;善き神と悪しき神;絶望の戒律;異端者の群れ;完徳者と帰依者)
第三章 アルビジョア十字軍(アルビジョア派;ローヌ河畔の惨劇;ベジエの虐殺;カルカッソンヌの攻囲;征服者シモン・ド・モンフォール)
第四章 百合の紋章(フランス人との戦い;ミュレの合戦;王旗の登場;異端審問)

著者等紹介

渡邊昌美[ワタナベマサミ]
1930‐2016年。岡山県生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。高知大学教授、中央大学教授を経て、高知大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

塩崎ツトム

16
以前読んだカタリ派の本は個々の合戦の推移等細かすぎて大局がわからなかったが、本書は南仏の地歴に詳しくない日本人のためにラングドック地方の歴史と風土のところから話を掘り下げてくれるので、大変勉強になった。こっちから先に読みたかった!2026/04/27

Abercrombie

6
八坂書房2008年刊 「改訂新版 異端者の群れ」の改題・文庫化。中世南仏の現状から、カタリ派の教義、アルビジョア十字軍の顛末と異端審問の設立まで。アルビジョア十字軍と云えば、南仏文化と異端カタリ派の終焉の物語というイメージだけど…。南仏の領袖トゥールーズ伯レモン六世は結局なんもせず、ピレネー両斜面の支配を目論んだアラゴン王ペドロ二世はあっさり戦死。十字軍総指揮官として十年奮戦したシモン・ド・モンフォールは、投石機の犠牲となり、最後にフランス王家がすべてをひっ浚う。ひたすらドタバタ劇だ。2026/06/13

うさぎや

5
カタリ派と、これに差し向けられた十字軍との戦いとその顛末が描かれる1冊。これが異端審問の確立に繋がるという流れがよくわかる。2026/04/26

(ま)

1
善悪二元論、教会の否定、現世否定の異端に染まった13世紀の南仏ラングドックへ派遣された十字軍の顛末 フランス王国の統治と異端審問の開始という結末を南仏の風土や信仰、政治社会環境を交えて2026/06/03

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