ここはこどものいない国

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065432686
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

家族を捨てた「集落育ち」×家族に憧れる「工場育ち」
常識も愛し方も全く違う。それでも、そばにいたい。

2226年、人間は工場生産され、人口を完璧に管理できるようになった日本。
愛玩赤ちゃんPB生産工場で働く美奈子は、家族育ちという出生の秘密を抱えていた。母親から生まれ、手作りの料理を食べ、集落で育った美奈子は、世間からは「自然派」と忌避される存在だった。「お母さんはどうして私を産んだの。私、生まれたくなんかなかったのに」そんな美奈子の職場に、新たに後輩がやってくる。彼女は言った。「私、妊娠してるんです」その出会いが、美奈子の人生を一変させる!

もしも工場で子どもが生産されたなら、もしも成長しないペットベイビーが存在したなら、出産という行為は他社からどう見られるのだろう?そんなふとした疑問から書き始めた小説です。(著者) 


【目次】

内容説明

2226年、人間は工場生産され、人口を完璧に管理できるようになった日本。愛玩赤ちゃんPB生産工場で働く美奈子は、家族育ちという出生の秘密を抱えていた。母親から生まれ、手作りの料理を食べ、集落で育った美奈子は、世間からは「自然派」と忌避される存在だった。「お母さんはどうして私を産んだの。私、生まれたくなんかなかったのに」そんな美奈子の職場に、新たに後輩がやってくる。彼女は言った。「私、妊娠してるんです」その出会いが、美奈子の人生を一変させる!

著者等紹介

武田綾乃[タケダアヤノ]
1992年京都府生まれ。第8回日本ラブストーリー大賞最終候補作に選ばれた『今日、きみと息をする。』が2013年に出版されデビュー。『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』でテレビアニメ化され話題に。同シリーズは映画化、コミカライズなどもされ人気を博している。’20年に『愛されなくても別に』で第37回織田作之助賞の候補、’21年に同作で第42回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ぼっちゃん

45
【202608ダ・ヴィンチのプラチナ本】2226年、人間は工場で生産され、人口は管理できるようになり、赤ちゃんは成長せず十年だけ生きるペットとして育てる世界で、母親から生まれた主人公の物語。そんな世界で自分の命を削って出産した母や、出産にあこがれる伊藤さんを思うと、人を生み育てる責任とはと考えてしまう。このような世界観はよく村田沙耶香さんが描かれる世界観に似ている。2026/07/09

ポップノア♪@介護奮闘中。

39
人が自然出産をしなくなった2226年を舞台に、大胆な発想で人間の価値や幸福とは何かを問いかけるディストピア小説。非現実的な設定ながら日本が抱える人口減少や社会の閉塞感を想起させ、息苦しさを覚えるも読む速度は上がった。極端な社会制度の中で生きる人々の葛藤やそれぞれの正義を、青春群像劇が得意な作者らしい繊細な心理描写で綴り、登場人物たちの選択に重みを与えている。エンタメとして先が気になる展開を楽しめる一方で、未来を考えるきっかけにもなる作品。果たして日本に転機は訪れるのだろうか。曇天のような余韻が残った。2026/07/09

よっち

28
人間が工場生産されて人口を完璧に管理できるようになった2226年の日本。家族育ちという秘密を抱える美奈子が働く愛玩赤ちゃんPB生産工場に、新たな後輩がやってくるディストピア小説。新しく配属された幹部候補生の伊藤類から「妊娠している」と打ち明けられた美奈子が、そこから自分の生い立ちや生まれることの意味を改めて問い直していく展開で、少子化を突き詰めると人間が工場生産されてペットベイビーが生まれるのか…と慄然としましたが、三大欲求すら克服してしまうと人類はどうなるのか、人間であることの意味を突きつけられました。2026/07/06

信兵衛

26
結婚、また出生率が低下する中で、本作に描かれる未来社会の仕組みは、非現実的、絵空事とはまるで思えません。 主人公である美奈子は、最初から最後まで悔いと迷いばかり口にしているようで、とてもリアルに感じられます。 武田綾乃さんの意欲作として評価したい。 2026/06/24

sayuri🍀

26
舞台は2226年、200年後の東京。三大欲求(食欲・睡眠欲・性欲)が制御可能となりペットベイビー(PB)と呼ばれる愛玩赤ちゃんが工場で量産される世界が描かれる。読み進めるほどに、背筋の奥が冷えていくような感覚に襲われた。令和の今でさえ、ネットの普及によって便利さと引き換えに何かを失っている気がするのに、この無機質な未来世界には思わずゾッとしてしまう。手がかからず、従順で、都合よく作られた赤ちゃんを育てる姿は、大人のエゴにしか見えない。欲望や感情に揺れながら生きることこそ人間らしさの根幹なのだと強く感じた。2026/06/13

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