出版社内容情報
「この時間が永遠に続けばいいのに」もう会えないと思った日、気まぐれなまぼろしに願った。
大失恋をして東京から戻ってきた篠岡ひかるが働き始めた「魚津しんきろう博物館」には、有名な珍客がいた。
年間パスで通い詰め、蜃気楼が発生するたびに飛び出していくその人物は、なんと中学の同級生・松風春作だった。再会をきっかけに春作に惹かれるひかるだったが、同時に彼の奇妙な行動を知ることになる。
とめどない時の流れにあらがう恋と、新たに生まれるしなやかな愛。痛ましくて健気な2つの想いを描いた落涙必須の恋愛小説。
【目次】
内容説明
大失恋をして東京から戻ってきた篠岡ひかるが働き始めた「魚津しんきろう博物館」には、有名な珍客がいた。年間パスで通い詰め、蜃気楼が発生するたびに飛び出していくその人物は、なんと中学の同級生・松風春作だった。再会をきっかけに春作に惹かれるひかるだったが、同時に彼の奇妙な行動の秘密を知ることになる。とめどない時の流れにあらがう恋と、新たに生まれるしなやかな愛。痛ましくて健気な2つの想いを描いた落涙必至の恋愛小説。
著者等紹介
水庭れん[ミズニワレン]
1995年青森県生まれ。大阪府育ち。早稲田大学文学部卒業。2022年、初めて執筆した「うるうの朝顔」が第17回小説現代長編新人賞を受賞し、翌年同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
sayuri🍀
26
主人公は、7年間付き合っていた彼氏にフラれ、東京から故郷・富山へ戻って来た篠岡ひかる。派遣社員として働き始めた「魚津しんきろう博物館」で中学時代の同級生・松風春作と再会する。初恋の人との再会に心揺れるが人生は一筋縄ではいかない。富山県で18歳まで過ごした私にとって、物語に登場する立山連峰の雄大な景色が脳内映像で浮かび上がった。そして魚津といえば、やはり蜃気楼。光と風が織りなす幻想的な揺らぎが、春作の想い人・三雲の存在とリンクし胸が締めつけられる。それぞれが抱えた喪失と再生を描いた切なさ100%の恋愛小説。2026/05/18
nyanco
26
蜃気楼と恋人たち 富山の蜃気楼をモチーフにしたファンタジー要素のある物語でした 4年も同棲して結婚間近とおもっていた彼に振られ、実家のある富山に戻ってきたひかるは「魚津しんきろう博物館」で働き始めた。博物館の常連・春作は中学時代の同級生だった 彼の頬にある傷跡 不良になったと噂を聞くがあの優しかった彼が?とひかるには信じられない。春作のひととなりを表す、窓辺の白いポピーのエピソードがとてもよかったです。蜃気楼が発生すると飛び出していく春作、その先で待つ人は…蜃気楼が見える間だけ会える今は亡き・遠海→続 2026/05/13
assam2005
14
若かりし頃の恋と、歳を経て社会人になってからの恋。その恋に変化はあるのでしょうか。7年間付き合っていた彼氏に振られ、富山に戻ってきた女性・ひかる。高校生の時、家庭環境の複雑さに心が病んだ三雲。そして三雲を守りきれなかったと10年間悔やみ続ける春作。それぞれの心の再生する時間が描かれる。時間が経てば痛みは薄れるのか。痛みを忘れたら呪縛から逃れられるのか。当事者にしかわからないその瞬間の苦しさと痛みの特効薬は時間しかないのでしょうか。しかし、結婚式に別れた二人呼ぶってどうよ?振った相手に声かけるってどうよ?2026/05/30
遙
13
冨山では今がまさに蜃気楼の時期なんですね・・・ こんなにも"蜃気楼"を儚く思った事はなかったです。 東京で失恋をし、冨山の実家に戻ってきた篠岡ひかるは、魚津しんきろう博物館で働き始める。 そこで中学の頃の同級生、松風春作と再会を果たし、あの頃の淡い恋心がよみがえる。 あまりにも切ない彼らの青春時代。蜃気楼の奇跡が、永遠の時間を運んでくる。 美しい文面、読了後の余韻。 春先に読みたくなる作品になりました。2026/05/26
yasuyuki suzuki
10
とてもファンタジックな恋愛小説を読んでしまいました。蜃気楼がメインとなる恋愛物語、蜃気楼はたゆたう幻影、光と風と海の印象絵画といわしめるものだと言う。富山県で実際見ることができるとのこと見て見たいですね。大失恋したひかるに共感すること間違いなしです。あなたぜひ読んで心震えてください。2026/04/06




