女の子がハッピーに生きるための3つのこと

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女の子がハッピーに生きるための3つのこと

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  • サイズ 46判/ページ数 208p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065426036
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

「チャーハンつくっておいたから、レンジであっためて食べてねえ!」
「洗濯物、取りこんどいてねえ!」
「あ、ピアスのキャッチ、どっか行っちゃった! かふう、助けてえ~!」
 せまい家のあちこちをどたばたと動きまわる姿は、まるでしつけのなっていない大型犬みたいだ。
 しかたなく床をあちこち調べてみると、キャッチは畳と畳のすきまにはさまっていた。あったよ、と渡してあげると、「ぎゃぽー! さんきゅー!!」と言って私に飛びついてきた。
 それから愛ちゃんはミニテーブルの上にメイク道具を広げて、置き鏡にむかってマスカラを塗りはじめた。
 そのうしろにひざを立てて座り、ヘアオイルを手に広げ、パサついた髪の毛にもみこんであげる。ブラシで数回とかしてアイロンをあててやると、ちゃんと煉獄さんからプリンセスに変身した。世界一おかしくて、世界一きれいなうちのママ。
「愛ちゃんはさあ、車の免許を取ろうとは思わないの?」
「へえ? 免許? あたしが~?」
「だって、車があれば仕事も買い出しも楽にできるじゃん」
 そう言うと愛ちゃんは、んー、と考えてから口を開いた。
「それって、学校に通って試験に合格しないともらえないんだよね? あはは、むりむり! あたし、ちょー頭わるいもん。高校も卒業してないんだよ? いまさら勉強とか、む~り~!」
 くりんとうわむきになったまつ毛で鏡ごしにこっちを見て、なにがおかしいんだかげらげら笑っている。

  *  *  *

すごく若くてパワフルで、愛情たっぷりの母親、愛海(らぶみ)と、しっかり者の娘、かふう。
沖縄を舞台に繰り広げられる、最高にハッピーで、しあわせな二人の生活。

いつまでもこうしていたい。
でも、いつまでもこのままだったらどうしよう。

ヒップホップと友情を描いて話題の『ピーチとチョコレート』講談社児童文学新人賞佳作の著者待望の2作目!


小学4年生以上の漢字にふりがな


装画 しらこ
装丁 大岡喜直(next door design)


【目次】

内容説明

舞台は沖縄。車がなくっちゃ、はじまらない!愛あふれるギャルママとしっかり者の娘の免許取得をめぐる大冒険。

著者等紹介

福木はる[フクギハル]
沖縄県出身。琉球大学教育学部卒業。小学校教諭を経て、子育てをしながら執筆活動に専念している。2023年、『ピーチとチョコレート』で第64回講談社児童文学新人賞佳作に入選し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

まる子

18
ラブ&ピース✨沖縄県を舞台に、小6のかふう、母親でシングルの愛海(らぶみ・29歳)のドタバタ親子劇。かと思いきや、ドタバタの中にお互いの愛にきづくことのできる物語。中卒、運転免許や他の資格もなく、シングルマザーとして子供を育てるのは大変なんだけれど、愛海の子育てにら信念がある事が素晴らしい。「前を向いてまっすぐ生きる」なんてなかなか見せられる事ではないけれど、かふうに伝わって良かった。デビュー作の『ピーチとチョコレート』よりは軽めかも。この先も楽しみなYA作家さんだと感じました。2026/03/27

二人娘の父

6
著者が沖縄出身という一点に注目し手に取った。素晴らしかった。YA小説と青春小説との違いは「大人に向けて書かれているのか、それとも当事者である世代の読者に向けて書かれているのか、という点にある」とのこと。確かに視点が子ども(中学生)に据えられつつ、そこから沖縄のシングルマザーの様々な課題もしっかりと捉えられている。子どもを舐めていないし、沖縄の現実と希望が併せて描かれる。この社会が「悪いやつばかりじゃないけど、良いやつばかりでもない」ということを知るのは、めちゃくちゃ大事なことだと思うのだ。2026/06/08

鳩羽

5
6年生のかふうは、母親の愛海と2人暮らし。仲良く友達のように助け合って暮らしてきたが、最近ちょっと愛海の言動が恥ずかしくもある。あるとき、若い母親支援団体の新聞記事を目にしたかふうは、支援を受けて、運転免許を取ることを提案するが、愛海は受けようとせず…。裕福ではなく、家事も担わなければならないが、それを受け入れ優しい子に育っているかふうに、親視点で読むと泣けてしまう。それでも、2人が抱える問題を、2人と同じ場所から見つめて、実現可能な目標に向けて頑張るところからは確かなポジティブさが伝わってきて良かった。2026/06/01

かはほり

1
シングルマザーと暮らす6年生のかふうは、一見明るくて楽しい生活だけど、このままじゃいけないということに気が付く。主人公の健気さと率直な気持ちに応援しながら、一気に読んだ。親子が、徒歩とバスの移動が主で、自転車が登場しないことに違和感を持ち調べたら、車社会の沖縄では自転車があまり一般的じゃないことがわかり納得した。巻末に映画と物語のリストがあるのが良いね。2026/06/12

あんこちゃん

1
設定はかなりベタだし、沖縄問題には深入りしてないし、、、それなのに満足感のある読後。「そんなにうまくはいかないよ」と言うのはわきに置いておいて、親子が幸せになろうとする気持ちに精一杯の応援をしたくなる。そういう物語だ。2026/06/03

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