出版社内容情報
巌流島の戦いの後、宮本武蔵は、己の技量に不足を覚え、
利き腕ではない左腕を鍛えていた。
修行中、鞍馬山で出会った南蛮医師・ヴァラキは
「左利きの剣客の腕とおぬしの腕を手術で付け替えてやる」と唆(そそのか)す。
「二刀流こそ剣術の極み」
妄執に取り憑かれた武蔵の左利きの剣客を探す旅が始まった。〈文庫書下ろし〉
【目次】
内容説明
小次郎との戦いの後、宮本武蔵は、己の技量に不足を覚え、利き腕ではない左腕を鍛えていた。修行中、鞍馬山で出会った南蛮医師・ヴァラキは「左利きの剣客の腕とおぬしの腕を手術で付け替えてやる」と唆す。「二刀流こそ剣術の極み」妄執に取り憑かれた武蔵の左利きの剣客を探す旅が始まった。
著者等紹介
田中啓文[タナカヒロフミ]
1962年大阪府生まれ。神戸大学卒業。’93年ジャズミステリ短編「落下する緑」で「鮎川哲也の本格推理」に入選、「凶の剣士」で第2回ファンタジーロマン大賞佳作入選しデビュー。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で第33回星雲賞日本短編部門、’09年「渋い夢」で第62回日本推理作家協会賞短編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
備忘録
26
武蔵が二刀流を極めるために己に相応しい左腕を求め諸国を廻る武芸譚 かなり独創的で後半は妖怪染みた方々との勝負の末理想の左腕にたどり着いてからのラストは悲しいが、剣を極めながらも晩年は剣を捨てたかのように孤独に生きた武蔵という現実の結果に上手く収束できている E .ヴァラキ只者ではないと思っていたが、そんな正体だったとは2026/04/20
Porco
21
巌流島との戦いの後、自身の剣の腕に不足を覚えた宮本武蔵は南蛮医ヴァラキから、利き腕ではない左腕を付け替えてやると唆され、自身の右腕に比肩する左腕を求める旅を始めた。真田に北条に柳生に卜伝とバラエティ豊かな面々との勝負に挟まる、お供の造酒之助との軽妙なかけ合いが良い。しかし、ヴァラキの正体発覚あたりからのオチが、妙に無情さを感じる後味悪いバッドエンド気味なのが、話の明るさや軽妙だった感じから一転してしまったのが残念。河童の「れれれ」や「これでいいのだ」発言などバカボンオマージュは唐突だけど好き。2026/05/03
END
3
表紙の印象よりもライトな感じの時代劇。虚実入り交じった剣豪達のとの立合いが面白かった。河童や塚原卜伝、更には謎の南蛮医師ヴァラキなど時にはファンタジーになってしまうのも妖しい感じがして好き。歴史が背景にきちんとあるのがいいわ。2026/05/19
げんなり
2
久々に一気読みした、満足満足な一冊。 本作についての北野勇作のポストに「早い」という感想があったと記憶しているが、展開は確かに早く、つまりは読む方のページをめくるスピードもあっという間にトップスピード。 五感で得る全ての情報を処理していたらとてもじゃないけど生きていけないはずで、意識しないで済むものは考えないが吉、とばかりに、人物たちは真っ直ぐにお話を走り抜ける。かなり初期の頃の企画なのだと後書きにあったが、著者らしさ(強引な駄洒落)はすでに健在で笑ってしまう! 後書きも面白い。2026/05/06
澤唯
0
不思議な角度から書かれた宮本武蔵もの 知っている人はいろいろ気づいて知らない人はびっくりするように書かれたところがあれこれある ように思えた 独特だけれど胸にもくるし面白かった2026/06/05




