出版社内容情報
それは、私の人生をもう一度、
歩き出すための旅だった。
東京郊外の大きな家で、ひとり暮らしをしている柑(かん)。なるべく人付き合いを断ち、規則正しく無機質な日々を送っているが、ある思いを胸に、亡き母の故郷である与那国島を訪ねることを決意する。それは、柑自身も覚えていないほど幼い頃に犯した、大きな罪と向き合うためだった。しかし思いがけず、小学6年生の甥っ子・伊吹もついてくることになり……。忘れられない痛みを抱えながら生きていく、すべての人に贈る物語。
【装幀】岡本歌織(woven tale)
【目次】
内容説明
東京郊外の大きな家で、ひとり暮らしをしている柑。なるべく人付き合いを断ち、規則正しく無機質な日々を送っているが、ある思いを胸に、亡き母の故郷である与那国島を訪ねることを決意する。それは、柑自身も覚えていないほど幼い頃に犯した、大きな罪と向き合うためだった。しかし思いがけず、小学6年生の甥っ子・伊吹もついてくることになり…。
著者等紹介
雛倉さりえ[ヒナクラサリエ]
1995年滋賀県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科卒。16歳の時に執筆した短編「ジェリー・フィッシュ」が、第11回「女による女のためのR‐18文学賞」の最終候補に選ばれる。同作は金子修介監督により映画化された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
遙
12
幼心もつかぬ内に起きた母の死を、自らの罪として背負う"柑" 死んだ母は、世に名を轟かせた画家だった。 沖縄与那国、母の故郷に行くと決めた彼の旅に、姉の子供、伊吹が同行する事に。 大人と子供と、ミミズクのぬいぐるみ、2人と一個の旅は、彼の中に何を残すのだろうか。 淡々と書かれる旅の描写は静謐で、だけど美しく 時折伊吹の無邪気さを感られるような、温もりを感じる軌跡。 罪を犯した自分と今の自分は、果たして一緒なのだろうか? 心に優しく問いかける、絵画の一部になれる、そんな一冊です。 2026/03/02
ゆり
9
雨の日の静かな室内でゆったりと読みたい、詩のような美しい言葉ばかりで、日本語の表現の幅広さに驚かされました。母と家族への罪に苛まれていた柑が、現実から目を背け罪を償う生き方から、姉と対話をしたいと言えるようになるまでの流れに自らも救われた気持ちになりました。旅に同行する甥も、その母である姉も人の気持ちに寄り添える人で、きっとお母さんもお父さんも素晴らしい人だったんだろうなと想像ができました。レース編みのような、登場人物たちの心の揺れ動くさまの描写が本当に素敵です。 #NetGalleyJP2026/02/27
Amy
0
雰囲気は良かったのですが、読めない漢字や聞きなれない単語が多くて、没入感が途切れあまり入り込めないところが多かった。 。せめてひらがなを振ってくれたら良かったのに、と何度も思ってしまい少し残念だった。2026/03/08




