出版社内容情報
「いつ見ても永遠に新しい」刑事コロンボの魔術を解き明かす
「刑事コロンボ」は、〈テーマ曲がないのに、テーマ曲とされた曲が時代を超えて世界的に有名〉っていうアクロバットが成立しちゃって、かつそれがアクロバットからは程遠いゆったりした暖かい曲です。こんなアンビバレンス、人類史上「刑事コロンボ」だけじゃないかと思いますね。この「二重底になってて、いきなり気がついてえー! と思うけど全然気にならない」といった気持ちよく騙されているような感覚は、コロンボイズムの根底を支えていると僕は査定します。
「コロンボのカミさんって、結局いることになったけど、最初はいないって思われてたんだよね」「コロンボって、虐められたり、舐められたりするけど、元ワルなんだよね」「コロンボって、話がよく出来てる時と無茶苦茶な時あるのに、あんま気になんないよね」「コロンボって、とにかく芝居するよね。だから本気かどうか分かんないよね全部」ーーこうした連合が、「コロンボの有名な主題曲って、コロンボの主題曲じゃないんだよね実は」という途轍も無い事実から円環的に「コロンボって、いるけど、いないかもね」という臨界まで、全部繋がってるとしか思えないんですよ。
ここに「いつ見ても永遠に新しい」という惹句が翩翻と旗めく訳ですが、こんな不老長寿の魔法みたいな事って、作品の完成度が高いだけじゃ絶対に得られません。この本は、その魔術の仕組みを楽しみながら考える本です。
*以下、本書目次から抜粋
2度目の頭語に代えて
〈I don’t want to tell this story in my own voice,
I want to hear it through “His Master’s Voice.”
(私は自分の声でこの話を聞きたくない。主人の声によって聞きたいのだ)〉
第1章 各 論
第5節 音楽
第2章 「総論 A」(シーズン1&2)
中巻後書き「Was COLUMBO shot, or not?」
【目次】
目次
第1章 各論(音楽)
第2章 「総論A」(シーズン1&2)(「構想の死角」;「指輪の爪あと」;「ホリスター将軍のコレクション」;「二枚のドガの絵」;「もう一つの鍵」;「死の方程式」;「パイルD‐3の壁」;「黒の工チュード」;「悪の温室」;「アリバイのダイヤル」;「ロンドンの傘」;「偶像のレクイエム」;「溶ける糸」;「断たれた音」;「二つの顔」)
著者等紹介
菊地成孔[キクチナルヨシ]
音楽家、文筆家。1963年千葉県生まれ。菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール/菊地成孔クインテット/ラディカルな意志のスタイルズ、のリーダー。また、自らが代表を務めるギルド〈新音楽制作工房〉を主宰して多彩な音楽活動を行うとともに、文筆家、大学講師としても旺盛な活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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