出版社内容情報
死がより身近になる街で、
警察はまたひとつ決断を下す。
続々重版!
大人気ホラーミステリシリーズ!
警察×怪異ミステリー第八弾。終わりの始まりは、今。
【目次】
内容説明
山姫が屋久島で笑う。若者はカメラの前で失血死した。怪異事件を隠蔽する異能処理班に持ち込まれた生配信上での異常死。精霊である山姫は直後、悲鳴を上げて消失したという。隠蔽を図る怜たちの元にクール便で届いたのは、冷凍された眼球だった―。異常が加速する世界に私達はなにができるのか。そのときは近い。極意の妹・真理明がチームに加わった警察×怪異ミステリー第八弾!
著者等紹介
内藤了[ナイトウリョウ]
長野市出身。長野県立長野西高等学校卒。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
103
シリーズ8作目の新刊が出版されたのでさっそく読みました。ずうっと読んできて夢枕さんの陰陽師シリーズを現代に持ってきたような感じを持ちました。怪異が起きたことを世間に知られないようにしていく処理班のメンバーの一人が妹の命と引き換えに悪魔となっていく様子が中心に描かれています。かなり悪の力が強まっていわゆる多聞天、増長天になぞらえる人物たちが被害にあっていきます。あと2作くらいで結末になりそうです。2025/11/15
sin
57
状況は切迫しているのに、どうやらここに来て物語りを推移で進めるのではなく、言葉…つまりは説明でまとめ上げようとしているようにも感じる。凶変に対抗する霊界の組織編成等はあまりにファンタシーで違和感が拭えない…立場や縛りがハードな職場に和やかさが共存するのは悪くはないと思うが、広目天の危難に際して怜が「…危機感がまったく足りてない。なんてめでたい能天気野郎だ。」と自戒する様に、使命と日常の振り幅に無理がある様に感じる。なんと云うか物語りがクライマックスを迎えつつあるのに緊張感に欠けるように思えてならない。2025/11/27
aquamarine
56
シリーズ8冊目。当然ながら彼がいなくなった状況の続きから始まるので最初から雰囲気は重い。三婆ズを加えた和気藹々の優しい時間が懐かしく感じる。広目を襲う災難、怜の苦悩、そしてついに扉の正体が…。きっとこの後真理亜がキーになってくるのだと思うが、相手は想像以上にしたたかで強い。今回は特に血を流すシーンが多く印象的だ。彼らの精一杯の抵抗の赤に涙がこぼれそうだった。決着の時は近いのだろう。もはや彼らを見守るというより、どうか彼らを守ってくれと祈っている自分がいる。2025/11/22
さっちゃん
51
ミカヅチ班だけでなく三婆ズも赤バッジの行方を探る中、ついに動きが。四天王が狙われ、とうとう広目までも狙われる。意を決して真理明にすべてを話す怜。そして真理明は新たにミカヅチ班の一員として迎えられることになるが…。/扉の役割が明らかになるものの、どうすべきかまだピースが足りない。怒涛の展開だったが、そのときは確実に近付いている。終盤、赤バッジと広目のシーンには思わず涙が。魂を握り合う2人の絆が読んでいて辛い。準備が整いつつあり、ついに決戦の時が来るのか。最後まで見届ける覚悟を決めて続巻を待つ。2025/12/02
吉田あや
48
公には警察庁の研究班ということになっているが、本当の職務は「”怪異が起こした事件”を人知れず処理して、”人が起こした事件”に偽装する」こと、「怪異の根源を封印している扉を護る」ことを最重要任務とされているミカヅチ班。扉が開き、世界が災厄に包まれないよう、扉を護る人員は異能者で構成しているが、他にも大切な秘密が敵に悟られるのを防ぐ為、秘密の守り人である天部四天王の2025/11/25




