君の火がゆらめいている

電子版価格
¥1,039
  • 電子版あり

君の火がゆらめいている

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 46判/ページ数 208p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065414521
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

◆主な内容
小学六年生の葉澄は、発達障害のある双子の姉・菜々実の通院や学校送迎を日常的に手伝っている。菜々実にも、両親にも笑っていてほしい気持ちは確かにある。けれど、友達と遊びたい日も、ひとりでいたい時も、お母さんと一緒にいたい時も、菜々実の都合が最優先になる。何かを諦めるたび、仕方ないと思う反面、胸の奥にモヤモヤがたまっていく。

そんな中、障害がある子のきょうだいが集まった「きょうだい会」に参加することになった葉澄は、同世代の恵太と出会う。からりとした性格の恵太と仲良くなる葉澄。恵太にも障害を持つ弟がおり、明るい言葉の裏には、複雑な感情がにじんでいた。

葉澄は「きょうだい会」での交流や、かつて仲違いした友達とのやり取りを通じて、自分の未来について考え始める。障害のあるきょうだいのために生きるのが「みんなにとって」幸せなのだろうか、それとも──?

きょうだいだから愛している。愛しているから、見捨てられない。
きょうだい児が抱える葛藤をまっすぐ描き切った、渾身の力作!

監修:藤木和子


【目次】

内容説明

葉澄には、自閉症をもつ双子の姉・菜々実がいる。「きょうだいだから、菜々実が困っていたら助ける」―大きくなるにつれ、家族を思う気持ちと自分の気持ちとの板挟みになっていた葉澄は、きょうだい児が集まるという「きょうだい会」に出会い…。もしわたしが、きょうだいと別の道を行きたいと言ったら、どうなるんだろう。講談社児童文学新人賞作家、きょうだい児の葛藤を描く新境地書き下ろし!【きょうだい児】―障害や重い病気のある兄弟・姉妹がいる子どものこと。

著者等紹介

落合由佳[オチアイユカ]
1984年、栃木県生まれ。法政大学卒業後、会社勤務などを経て、2016年、バドミントンに打ち込む中学生たちを描いた『マイナス・ヒーロー』で第57回講談社児童文学新人賞佳作に入選。翌年、同タイトルのデビュー作を出版した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

pinko

36
令和8年度の中学課題図書です。葉澄の双子の姉妹、菜々実には自閉スペクトラム症と知的障害があり、できない事や苦手な事がある。葉澄は菜々実を助け、両親の期待に応えようと想う気持ちと、自由になりたい気持ちとの狭間で葛藤している。「きょうだい児の会」で再会した恵太の言葉に救われるが、そんな恵太は重責に押し潰されそうになっていた…この本を手に取る殆どの中学生には別世界の話しで、きょうだい児の抱える苦労は知らないし気にしてなかっただろう、この本を読み、みんなが知る事で少し変わる事があれば良いなと私は願いました 2026/04/25

chiaki

33
葉澄には、自閉症と知的障害を抱える双子の姉菜々実がいる。きょうだい児葉澄が抱える葛藤や孤独が丁寧に描かかれ、"ひとつひとつ、まちがいさがしのよう"に菜々実を意識したり、周囲からの偏見や無理解、気遣いへの戸惑いはリアルに胸に迫る。そんな葉澄に寄り添う場「つなぎび」があることは唯一の救い。同じきょうだい児という立場でも、それぞれが複雑な問題を背負っている。特に恵太の抱える事情はかなり重く、母親の放った言葉は呪縛そのもの。ケアする人もケアされることが必要。まずは知ることで、火のゆらめきをつないでいかねばと思う。2026/04/07

まる子

28
ここ3、4年くらいで「きょうだい児」を知ってはいたけれど、「ヤングケアラー」との違いや「ただ単に障害を持つ兄弟姉妹がいる子ども」だと思っていた。障害を持つ姉のいる葉澄が当たり前にしてきた事は、親をはじめ世間に知られない葛藤だった事に気づいた。きょうだい会で知り合った「きょうだい児」を通して、「辛い」と言っていいし、「自分がやりたい事」を諦めなくてもいい。それぞれ人格が違う、誰かのために犠牲になる必要はない。彼女の心(気持ち)のゆらめきを「火」に例えて。重めだけれど考えさせられるYA。2026/03/07

joyjoy

16
娘が幼いころのクリスマス会だったか、良心の話を聞いたのを思い出した。「みんなも、胸がチリチリってすることないかしら」って、穏やかなやさしい声で話してくださったYさんが「きょうだい会・つなぎび」の倉木さんと重なる。しかし、この作品の語る「火」は、良心、だけではない、簡単には言葉にしがたい複雑な感情が含まれていそうだ。わたしたちは互いのその火のゆらめきに気づけるか。そういえば、わたしの知るきょうだい児の方も、中学生のとき、将来は心理カウンセラーになろうかな、と話していたっけ。彼女は元気にしてるかな?2026/05/15

彩灯尋

13
障害を持つ兄弟姉妹がいる人のことを「きょうだい児」と呼ぶ。家族のことも考えるのは大事で、蔑ろにできない気持ちも分かる。家族のために自分の人生を持てないでいる人たちへ、自身の人生も蔑ろにできないということ。板挟みになっている人の人生が少しでも動くようにと願う。2026/04/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22920079
  • ご注意事項

最近チェックした商品