講談社学術文庫<br> 定本 中世倭人伝

個数:
電子版価格
¥1,650
  • 電子版あり

講談社学術文庫
定本 中世倭人伝

  • ウェブストアに29冊在庫がございます。(2025年10月22日 03時01分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065413906
  • NDC分類 210.4
  • Cコード C0121

出版社内容情報

中世アジアの海の世界を鮮烈に描いた書籍の決定版!
苛烈な略奪を繰り返し諸国を悩ませた前期倭寇。その結果生まれた倭人居留地「三浦(さんぽ)」は、朝鮮に巣食う「腫瘍(しゅよう)」とまで呼ばれ、後期倭寇は、アジアに進出してきたヨーロッパ勢力をも巻き込み、銀をめぐる密貿易で世界史に躍り出る……。彼ら倭寇・倭人は日本のものとは明らかに異なる「倭服」に身をつつみ「倭語」を操る、国籍や民族を超えた集団だった。14世紀から16世紀にかけて東アジアの海を舞台に、国家や民族集団からドロップアウトし、しばしば暴力をともないながら、自由に、どこまでもしたたかに生きた人々を描き出す。

「倭人は帯方の東南、大海の中に在り」。邪馬台国の史料としてよく知られる『魏志倭人伝』。ここからおよそ1200年後の朝鮮王朝の記録に、再び「倭人」は現れる――
14世紀後半、女性や子供にも容赦ない前期倭寇の略奪が『朝鮮王朝実録』に恐怖の記録として生々しく克明に記された。倭寇に苦しむ朝鮮王朝がとった懐柔策によって15世紀に誕生したのが、倭人居留地の三浦である。エネルギッシュで、自由奔放で、論理を越えた倭人がひしめく三浦は、猫のひたいほどの場所でありながら、周辺の朝鮮社会に巨大な経済的影響をあたえ、やがてソウルの政財界まで巻きこんだスキャンダルを引き起こしていく――。
三浦を中心に、倭寇王の後継者として豊臣秀吉が登場するに至る中世東アジアの海域世界を描いた『中世倭人伝』。文庫化にあたって、原本には入れられなかったソウルの倭人たち、江南沿海域を中心とする後期倭寇の猖獗、石見銀山の爆発的増産によって世界を駆け巡った日本銀、さらに16世紀ヨーロッパの古地図に描かれた、銀と海賊に特徴づけられる日本像などの論考を増補し、倭人たちが躍動する海の世界を大きく広げた決定版登場!(原本:岩波書店、1993年)

 【本書の内容】
学術文庫版はしがき
I 中世倭人伝
「魏志倭人伝」によるプロローグ
一 国境をまたぐ地域
二 「三浦」──異国のなかの中世
三 密貿易の構造
中華の崩壊によるエピローグ
文献案内
あとがき
『中世倭人伝』韓国語版刊行によせて

II 倭人群像
一 三浦の鎮城と関限――薺浦を中心に
二 倭人たちのソウル
三 三浦の乱時のソウル倭館
四 石見銀山と倭人ネットワーク
五 海賊、銀山、ザビエル――ヨーロッパ製古地図を読む
六 琉球王国と「倭寇」
七 中世日朝貿易における経典の輸入
学術文庫版あとがき





【目次】

学術文庫版はしがき
I 中世倭人伝
「魏志倭人伝」によるプロローグ
一 国境をまたぐ地域
二 「三浦」──異国のなかの中世
三 密貿易の構造
中華の崩壊によるエピローグ
文献案内
あとがき
『中世倭人伝』韓国語版刊行によせて

II 倭人群像
一 三浦の鎮城と関限――薺浦を中心に
二 倭人たちのソウル
三 三浦の乱時のソウル倭館
四 石見銀山と倭人ネットワーク
五 海賊、銀山、ザビエル――ヨーロッパ製古地図を読む
六 琉球王国と「倭寇」
七 中世日朝貿易における経典の輸入
学術文庫版あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さとうしん

8
倭寇の「倭」=「日本」ということでなく、当時の倭人や倭寇を日中朝の境界上のマージナルな存在としてとらえる。そして本編の最後に述べられているように、豊臣秀吉が倭寇的勢力の統括者ということになるのだろう。本書を読めば「後期倭寇は中国人中心」であるとか「日本人のふりをした」などという話がいかに浅薄かわかるであろう。朝鮮王朝では少なくとも建前上は海賊であっても中国人は「上国」の民として丁重な扱いをすることになっていたということであるから、そもそも日本人のふりをする必要もない。2025/10/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22893095
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品