講談社現代新書<br> カウンセリングとは何か―変化するということ

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講談社現代新書
カウンセリングとは何か―変化するということ

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  • サイズ 新書判/ページ数 448p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065411957
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C0211

出版社内容情報

人生の変わる場所──。
カウンセリングが、いま社会へとひらかれる。臨床心理学の歴史に打ち立てられた、新たな金字塔。

■精神分析、ユング心理学、認知行動療法、家族療法、人間性心理学── 
バラバラに乱立する心理学を俯瞰し、メタな原論が示される。
■身体を動かす、世界を動かす、からだを動かす、視点を動かす、心を揺らす──
カウンセリングは聞くだけじゃない。アクティブに5つの介入がなされる。
■いかに生き延びるか、いかに生きるか──
カウンセリングには二つのゴールがある。生活を守ることと、人生をちゃんと生きること。

「カウンセリングとは、近代の根源的なさみしさのなかで、人が可能な限り、正直に、率直に、ほんとうの話をすることを試み続ける場所である。」──「5章 カウンセリングとは何だったのか──終わりながら考える」より

【目次】
まえがき ふしぎの国のカウンセリング
第1章  カウンセリングとは何か──心に突き当たる
第2章  謎解きとしてのカウンセリング──不幸を解析する
第3章  作戦会議としてのカウンセリング──現実を動かす
第4章  冒険としてのカウンセリング──心を揺らす
第5章  カウンセリングとは何だったのか──終わりながら考える
あとがき 運命と勇気、そして聞いてもらうこと

内容説明

カウンセリングの原理と全貌を明かす!すべての人の心に備わる死と再生のメカニズム。

目次

まえがき ふしぎの国のカウンセリング
第1章 カウンセリングとは何か―心に突き当たる
第2章 謎解きとしてのカウンセリング―不幸を解析する
第3章 作戦会議としてのカウンセリング―現実を動かす
第4章 冒険としてのカウンセリング―心を揺らす
第5章 カウンセリングとは何だったのか―終わりながら考える
あとがき 運命と勇気、そして聞いてもらうこと

著者等紹介

東畑開人[トウハタカイト]
1983年生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。専門は臨床心理学・精神分析・医療人類学。白金高輪カウンセリングルーム主宰。臨床心理士・公認心理師。『居るのはつらいよ』で第19回(2019年)大佛次郎論壇賞、紀伊國屋じんぶん大賞2020受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

95
カウンセリングについての印象が、本書を読んで変わりました。カウンセラーは話しを聞くだけと思っていたし、それで何が変わるのだろうと。人は誰でも自分の物語を生きていて、話を聞いてもらうことで、その物語に気づくことができるのだろう。そして、精神分析とは転移によってカウンセラーがその物語に巻き込まれることもある。終わり方も切ないし、何よりハルカさんとの8年間はまるで村上春樹の小説のようであった。「誰もが自分の人生についての小説家である。」心が動かされる読書でした。2025/11/12

ネギっ子gen

79
【長く矛盾に満ちた話を聞いてもらえる人が、安定して居ることは重要】カウンセリングの全体と原理を明らかにし、心の非常時を扱うテクノロジーであることを明らかにする書。<人と人とが話をし続ける。正直に打ち明けることを続ける。ここにあるラディカルな率直さこそが、個人という次元を浮き彫りにし、個人的な文学を可能にする。この近代におけるありふれた、しかし必須の人間的営みが不全に陥ったときに、カウンセリングは姿を現す。僕はカウンセリングをそのような役割を背負った社会的営みだと考えています>と。頭が整理された。要再読。⇒2025/10/14

佐島楓

65
実際に長年カウンセリングに通っていた身からすると、わたしが勝手に喋り勝手に気づきを得ていた気がしていたが、要所要所で適格なアドバイスをさりげなく挟み忍耐強くわたしの心を受容することで成立していた関係なのだと今ならわかる。その先生とはまだ有り難い事につながっている。早く体を治してお会いしたい。2025/11/11

本詠み人

49
新書なのに分厚いな…第一印象は読み進めるうちに納得に変わった。カウンセリングとは何かを最初から最後まで、具体的に網羅的に記した傑作だと思う。語りかけるような文体と学術的な説明が、とても自然な感じで交ざりあい、まるで自分自身がユーザーとしてカウンセリングを体験しているかのような気分になる。申込みからインテーク面接までの間にも、こんなにも細やかな仮説がたてられているとは!カウンセリングの終わり方を読む頃には、本を読了したときとは違う寂寥感を味わった。私にとってのバイブルのような何度も再読したい本となりました。2025/11/24

とくけんちょ

45
こんな感想は反則かもしれないが、めちゃくちゃ面白い。カウンセリングの意義や要領を学びたいわけではなかった。漠然と人から話を聞くってことはどういうことなのかに興味があった。本書は読み物として、本当に面白い。なぜだかうまく説明できない。でも、村上春樹の本を読んでいるのかと錯覚した。たぶん、心が揺らされたんだと思う。そういう魔法があって、そこが共通しているんだと思う。2025/12/03

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