講談社選書メチエ<br> 滅亡するかもしれない人類のための倫理学―長期主義・トランスヒューマン・宇宙進出

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講談社選書メチエ
滅亡するかもしれない人類のための倫理学―長期主義・トランスヒューマン・宇宙進出

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065411285
  • NDC分類 150
  • Cコード C0310

出版社内容情報

核戦争、環境破壊、パンデミック、超AI……人類滅亡の可能性はきわめて高い。
しかしそれを切り抜けたならば、人類は宇宙を征服するだろう、と言われる。
そのとき「人類」は果たして「ヒト」だろうか? 
そして存続を目指すべき「人類」の範疇とは?
超未来を想定すると、問うべき倫理と答えは変わる。
イーロン・マスクやテック企業家たちを熱狂させ、先端技術の基底思想になりつつある「長期主義」を軸に、ポストヒューマニズムの最前線を追う。

[本書の内容]
はじめに
1 『風の谷のナウシカ』と考える超未来
2 長期主義とは何か? 
第一章 最大多数の最大幸福
1 長期主義はどこからやってきたのか?:ピーター・シンガーと功利主義の革新
2 未来のための行いが未来のためになるとは限らない:デレク・パーフィットと世代間倫理
第二章 人類が滅びる可能性
1 ニック・ボストロムと存亡リスク
2 カタストロフ保険はありうるか? 
3 ポストヒューマン時代
第三章 未来への対立軸
1 道徳哲学における長期主義
2 加速主義とテクノ・リバタリアン
3 これは新しい優生学か?
第四章 動物たちの未来と反出生主義
1 奴隷的存在は生まれてこない方がよかったのか?
2 動物・AI・人造人間の尊厳
第五章 倫理は常識に合致するか?
1 功利主義と不平等
2 「いとわしい結論」
3 未来のために現在を犠牲にするべきか?
第六章 あなたが存在する世界と非同一性問題
1 枝分かれする世界線
2 道徳か、人生の意味か?
3 不死は悪か? 
第七章 シングルトンの困難
1 ノーマル・アクシデント
2 宇宙へのエクソダス?
第八章 宇宙には他に誰かいるのか?
1 フェルミ・パラドックス
2 この世界はシミュレーションか?
第九章 本当に人類は宇宙に出ていいのか?
1 引きこもり文明
2 暗黒森林理論
第十章 それでも宇宙を目指す意味
1 星間文明
補論 星間スーパーコンピューター
2 分岐する人類
おわりに 現在と未来
1 まとめ
2 『風の谷のナウシカ』と考える現在
3 終末なき終末論


あとがき


【目次】

はじめに
1 『風の谷のナウシカ』と考える超未来
2 長期主義とは何か? 
第一章 最大多数の最大幸福
1 長期主義はどこからやってきたのか?:ピーター・シンガーと功利主義の革新
2 未来のための行いが未来のためになるとは限らない:デレク・パーフィットと世代間倫理
第二章 人類が滅びる可能性
1 ニック・ボストロムと存亡リスク
2 カタストロフ保険はありうるか? 
3 ポストヒューマン時代
第三章 未来への対立軸
1 道徳哲学における長期主義
2 加速主義とテクノ・リバタリアン
3 これは新しい優生学か?
第四章 動物たちの未来と反出生主義
1 奴隷的存在は生まれてこない方がよかったのか?
2 動物・AI・人造人間の尊厳
第五章 倫理は常識に合致するか?
1 功利主義と不平等
2 「いとわしい結論」
3 未来のために現在を犠牲にするべきか?
第六章 あなたが存在する世界と非同一性問題
1 枝分かれする世界線
2 道徳か、人生の意味か?
3 不死は悪か? 
第七章 シングルトンの困難
1 ノーマル・アクシデント
2 宇宙へのエクソダス?
第八章 宇宙には他に誰かいるのか?
1 フェルミ・パラドックス
2 この世界はシミュレーションか?
第九章 本当に人類は宇宙に出ていいのか?
1 引きこもり文明
2 暗黒森林理論
第十章 それでも宇宙を目指す意味
1 星間文明
補論 星間スーパーコンピューター
2 分岐する人類
おわりに 現在と未来
1 まとめ
2 『風の谷のナウシカ』と考える現在
3 終末なき終末論


あとがき

内容説明

核戦争、環境破壊、パンデミック、超AI…人類滅亡の可能性は極めて高い。しかしそれを切り抜けたならば、人類は宇宙を征服するだろう、と言われる。そのとき「人類」は果たして「ヒト」だろうか?そして存続を目指すべき「人類」の範疇とは?イーロン・マスクやテック企業家たちを熱狂させ、先端技術の基底思想になりつつある「長期主義」を軸に、ポストヒューマニズムの最前線を追う。

目次

第一章 最大多数の最大幸福
第二章 人類が滅びる可能性
第三章 未来への対立軸
第四章 動物たちの未来と反出生主義
第五章 倫理は常識に合致するか?
第六章 あなたが存在する世界と非同一性問題
第七章 シングルトンの困難
第八章 宇宙には他に誰かいるのか?
第九章 本当に人類は宇宙に出ていいのか?
第十章 それでも宇宙を目指す意味

著者等紹介

稲葉振一郎[イナバシンイチロウ]
1963年、東京都生まれ。一橋大学社会学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、明治学院大学社会学部教授。専門は社会倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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九曜紋

6
世界最終戦争は「ハルマゲドン」という新約聖書に記された「ヨハネの黙示録」により、欧米人には比較的馴染み深いものだが、日本人にとっては必ずしもそうではない。著者は「風の谷のナウシカ」を端緒にして終末論に関する思考を深めていく。国家間の破滅的な世界戦争や地球規模での気候変動等、差し迫った現実的な危機だけではなく、極度に進化したAI、地球外生命体との争いまでも視野に入れ、危機の具体的可能性を探る。著者の視点は専門である倫理学、哲学に留まらず、生物学、天文学等、科学全般をも射程に入れる大胆かつ刺激的な論考である。2025/09/25

鱈等

1
8,9章の宇宙の話が面白かった。暗黒森林理論によれば、高度な宇宙文明が複数同時に存在したとしても、それぞれは互いの存在を検知されないよう隠れる。なぜならファーストコンタクトでまともなコミュニケーシが取れない以上抑止戦略は無効、先制攻撃が最適解となり、それよりは相手に見つからないよう隠れている方が合理的だから。確かに…。宇宙人会ってみたかったのに、残念。 あと反出生主義について、主題的な考察は少なかったが、功利主義的観点から未来の不幸の総量を減らすことを考えるならこの選択肢は結構アリなのではないかと思った。2025/09/23

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