出版社内容情報
日本人の2000万人以上、成人の5人に1人が「慢性腎臓病」といわれる現代に必読の一冊。
腎臓は握り拳ほどの大きさで、左右に2つあり、その重さはたった150グラムほどの臓器です。
1日に150から180リットルの体液を濾過し、水分・ミネラル・pHを調整する驚きの生命維持装置「腎臓」
365日24時間休むことなく老廃物の除去し、体液をとおして体の各器官のはたらきを調整しているこの臓器は、30代をピークに減少し、再生することはありません。60歳を過ぎると腎臓は1年で16立方センチメートル減少するといわれています。
人生100年時代に、自分の腎臓で健康に生きるためには? その基礎から最新の医療情報までをお届けします。
再生医療でもっとも実現が難しいといわれるその精緻な構造と老廃物を除去する巧妙なしくみ、神経ネットワークや内分泌ネットワークを介して行われている脳や腸、心臓といった全身の器官との連携についてを中学・高校理科の知識をもとにやさしく解説します。また、なぜそのような複雑なメカニズムを獲得したのか、その理由を生命38億年における進化史から紹介。
さらに、慢性腎臓病約2000万人という時代に知っておきたい、現代人のための正しい医療知識や食事の注意点や運動法といった生活習慣による腎機能維持の方法までを、書籍やテレビ番組でも知られる腎臓専門医・髙取優二先生ががていねいに解説します。
【目次】
はじめに
1章 腎臓のはたらきと人体のしくみ
1-1 人体の約6割は水分でできている
1-2 腎臓は血管の塊でできている
1-3 腎臓の幅広い役割
2章 腎臓の構造と機能
2-1 腎臓の構造を見る
2-2 尿はどのように作られるのか
2-3 体を一定に保つ腎臓の機能
2-4 腎臓は加齢とともに小さくなる
3章 糸球体――どのように老廃物を取り除くのか
3-1 血管から見た糸球体の構造とはたらき
3-2 糸球体濾過量を安定に保つしくみ
4章 尿細管 ――体に必要な物質を再吸収するメカニズム
4-1 尿細管の構造を見る
4-2 そのほかの組織でも行われる再吸収と恒常性の維持
5章 進化からみた腎臓
5-1 生命の誕生と人類の出現
5-2 生物の陸上進出と腎臓の進化
5-3 生物進化によって起こった不都合なメカニズム
6章 ホメオスタシスと臓器連関
6-1 体内を一定に保つ腎臓のネットワーク
6-2 腎臓から見た臓器連関のしくみ
6-3 腎臓の機能低下と多臓器不全
7章 腎臓病の動向と疾患
7-1 尿の簡易検査と医療機関での検査
7-2 血液検査の項目
7-3 腎臓病の分類
8章 慢性腎臓病の薬物療法と透析療法
8-1 慢性腎臓病に関係する治療薬
8-2 透析療法と腎移植
9章 人生100年時代の腎臓のアンチエイジング
9-1 腎臓の機能を損なう現代人の生活
9-2 腎臓のための食事の注意点
9-3 慢性腎臓病の治療にも取り入れられた運動療法
9-4 腎臓のアンチエイジング
おわりに
参考文献
さくいん