マガジンエッジコミックス 薔薇十字叢書 中禅寺先生物怪講義録 〈１２〉 - 先生が謎を解いてしまうから。

志水アキ/京極夏彦

講談社（2025/10発売）

• サイズ コミック判／ページ数 160p／高さ 19cm
• 商品コード 9784065410578
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

出版社内容情報

「ホント中禅寺先生って…中禅寺先生なんだから」

心霊探偵としてますます学校内で有名になりつつある
日下部栞奈はある日、同級生の涼子が夜中に浮遊する
落ち武者の霊を見たと相談をされる。
怖がる涼子を安心させるため魔よけの?燭を作ろうと、
蝋燭を買いに町の雑貨屋に立ち寄ると
そこで偶然、中禅寺先生の妻・千鶴子と出会い…。
【浮く落ち武者】
また最近、夜に包帯男が現れ人を襲っているという噂が流れていた。
さらにはその包帯男を狙う透明人間も現れたといい
中禅寺先生と警察官の木場が解決に向けて動き出す！
【闇に潜む包帯男】
の2編を収録。
戦後の日本を舞台にした
青春謎解き怪異単第12弾！！




【目次】

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[雪紫]

落ち武者に関してはあれかな、と思ってたけどその先がまさかこんなハートフルになるなんて・・・栞奈ちゃんの除霊に対する発言、てんで間違ってないのがクスリとしてしまう。続く包帯男も・・・うん、京極堂の言う通り囚われ過ぎてました。しかし、関口の扱いは、そりゃ仕方ない。本編ですらそれだし。

2025/10/11

[へくとぱすかる]

うまい。やられたな、と思った。読んでいて事件の真相を見破ったつもりでいて、実はさらにその先に、奥深く事実が隠れていたということ。読者を油断させておいてから、本当の仕掛けをもってくる。これが鮮やかなことと、ハートフルな結末とがあいまって、実にいい読後感をもたらしてくれた。コミックなので視覚的に情報量が多いが、それでも読者の裏をかく必要があるわけで、制作時の注意のしかたはハンパないものだったと思う。原作での時系列だといずれ中禅寺が教師をやめる？　だろうから、それまでにたくさんの物語で楽しませてほしいと思う。

2025/11/07

[えも]

改めて感じたのは、学校内のシーンは現代とあまり違和感はないものの、一歩学校の外に出ると、風景から、人々の装いから、商売の有様から、戦後まもない時代なんだなあ、ということ。モールス信号や住宅地図の描きぶりなんて、その最たるもの。しっかりと調べているようですね。

2025/10/27

[ミエル]

今作では栞菜ちゃんが少し大人になったような気がして眩しい。先生の教えに従って、暴走する事もなく探偵役を務める姿が微笑ましい。高校生くらいの子って、ほんとすぐに成長するよねーなんて、近所のおばさん目線で読み進めた。でも一つ不満がある笑　二つ目の事件の途中で終わらないでーーー笑　まあお潤さんが出てきて何だか嬉しいので許しちゃう笑

2025/11/09

[ざるめ]

落ち武者の謎と包帯男と透明人間の謎(・・;)今回はどちらの謎も解けてスッキリ！(ﾟ∀ﾟ)と思っていたら、夜の徘徊の謎が残っていたか(´∀｀；)ﾊﾊﾊ　きっと「何が大人なんだよ」と関係しているに違いない(； ･`д･´)

2025/11/01