出版社内容情報
四日に一人、妻が夫に殺される。
DV(ドメスティック・バイオレンス)──声を上げられない被害者たちが、今日もどこかで心と体に瀕死の重傷を負っている。暴力夫から命がけで逃れ、風変わりなシェルターにたどり着いた紀子。
その家には、ある一つの「ルール」があった。
江戸川乱歩賞作家が「ドメスティック・バイオレンス」をテーマに描いた衝撃作。
【目次】
内容説明
繰り返される夫の暴力から命がけで逃れ、フラッシュバックに苦しみながらシェルターにたどり着いた紀子。ある女性の死の謎を追う刑事の薫。出会った二人の前にはさらに多くの死が待っていた。それぞれに迫られる究極の選択とは。身近な者からの苛酷かつ執拗な暴力と支配、DVの闇を描く戦慄のミステリー!
著者等紹介
佐野広実[サノヒロミ]
1961年、神奈川県生まれ。1999年、第6回松本清張賞を「島村匠」名義で受賞。2020年『わたしが消える』で第66回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えいなえいな
11
DVから逃げ出した女性たちが集まって暮らす家に関わる事件を描いたミステリーですけど、なかなか複雑な構成になっており予想がつかない展開で面白かったです。WOWOWでらドラマ化されるらしいのでDVDかサブスクになったら観てみようかなと思います。ところでDVはかなり興味深い感情で、どうしてそんな感情になってしまうのか、自分には想像もつかないのでいろいろ文献を読みたいと思っています。被害に遭われた方はもっと訳がわからないと思いますので、あまり軽く論ずるべきものではないですけど。2025/11/23
JUN
3
あったことはなかったことに。2025/12/08
スマイル
0
DVを題材にした小説はいくつかあるが、この小説はかなり強烈だった。 自分の身の回りには小説に描かれたような残虐なDVの話は聞いたことはないが、時折事件として報道されてもいるので思った以上に起きている事なのかもしれない。 主人公はDVに会い民間の小さなシェルターに逃げ込んだ紀子と、やはり同じくDVを受けた女性刑事の薫を中心に話は展開する。 DVから逃れるには… DVは治らないのか… DVを受けた女性をどう救えばいいのか… 最後の最後まで一気読みしてしまう読みやすい文章も上手い。2025/11/26
古山 雅一
0
DV最低やわ。2025/11/10




