血管と心臓―こう守れば健康寿命はもっと延ばせる

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血管と心臓―こう守れば健康寿命はもっと延ばせる

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065408667
  • NDC分類 493.23
  • Cコード C0095

出版社内容情報

本書は、上皇陛下の心臓手術執刀医で、日本屈指の専門医による「健康寿命」を延ばすための、読む処方箋です。

単独病態では、日本人の死因第1位となった心不全。2023年統計で9万9000人を超え、すでに10万人を超えるまでに増加中です。心不全とは、心臓の働きである「ポンプ機能」が低下し、全身に十分な血液を送り出せなくなった病態で、放置して慢性心不全になると徐々に心機能が低下し、命を縮めます。末期の治療法はなく、呼吸困難や痛みなどの苦痛が現れます。心不全を起こす原因は、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患、心臓弁膜症、心筋症、心房細動などの不整脈といった心臓疾患の多くが該当し、高齢多死社会を迎えた日本では患者さんが急増しています。

こうした血管や心臓の病気は、長年の生活習慣が大きくかかわっています。そして、加齢とともに発症する頻度は格段に高まります。とりわけ心臓の病気は60代以降に多く、70代、80代の高齢の方々においては、発症が命にかかわるケースさえあります。

私は心臓血管外科医ですので、手術をして、薬を処方し、そうした患者さんの身体の不具合を取り除くことが仕事です。心臓病は65歳以上の高齢者に多い病気で、私が手術を執刀する患者さんも高齢者がほとんどです。人によっては、「高齢だから仕方がない……」とあきらめ気味の方もいらっしゃることでしょう。でも、私はまだまだ先延ばしができると思っています。

今、私がいちばん気にかけているのが、今を生きる人々の「健康寿命を延ばす」ということです。

2025年7月に公表された日本人の平均寿命は、男性が81.09年で、女性は87.13年です。しかしながら、日常生活に支障のない健康寿命という側面からの推計では、男性が72.57年で、女性は75.45年です。それぞれ8~11年も「日常生活に制限のある期間」があるとされています。その差を縮め、健康な期間を少しでも延ばすことが、医療に携わる者の務めと私は思っています。

本書は、そうした思いから続けている『日刊ゲンダイ』での週1回の連載記事「心臓病はここまで治せる」が原典です。現代の医療を賢く使うことで、誰もが健康寿命を延ばせると私は信じています。健康寿命を延ばすためには「血管と心臓を守る」ことが大切です。そのために、「日常、何を心がければよいか」を主題に書き進めてきました。できる限り平易に記しましたので、みなさんの健康寿命を延ばす一助になれば、心臓血管外科医として、著者として、何事にもかえがたい喜びです。



【目次】

序章「はじめに」――
●心臓の「痛み」を軽くみないことが、健康寿命を延ばすことにつながる。

第1章 血管と心臓の病気の今――超高齢化で急増中も、ここまで治る

●急増する心不全。いずれ患者さんは130万人を超える
●心筋梗塞のあとでも「薬」と「生活習慣」のバランスで健康寿命は延ばせる
●高齢者の再手術も増加中。患部組織の「癒着剥離」が関門となる
●大動脈弁狭窄症も心臓を止めずに、カテーテル治療できる時代になったが……
●高齢者に多い虚血性心疾患。カテーテル治療を選ぶか、バイパス手術か
●80代後半の患者さんが受けた、外科手術とカテーテルによるハイブリッド手術
●動脈硬化などにより、大動脈に「こぶ」ができるケースが増えている
●弁の劣化、血管の石灰化……もっとも難度の高いのが心臓弁膜症の再手術
●心機能が低下すると心臓は大きくなるが、大きいこと自体がリスクになる
●術後のリハビリと食事が、回復と健康寿命の謳歌につながる

第2章 血管と心臓の危険信号――日常でつかむ「リスクの予兆」

●血管と心臓のトラブルの最大原因は高血圧。指摘されたらすぐ薬で下げる
●血尿、頻尿、乏尿……いずれも心臓の状態に関係している
●血液検査で生活習慣病の「兆し」をつかみ、40代以降は動脈の石灰化を把握する
●突然死を防ぐ「心電図検査」。波形から致死性心臓病の予兆もわかる
●高齢者、とくに75歳以上が受けておきたい突然死から守る3つの検査
●腰に「体を引き裂かれたような痛み」があったら即救急車。大動脈解離を疑う
●耳の聞こえづらい人は「動脈硬化性の心臓病」に用心する
●激しい胸痛にともなって起きる頭痛は「心臓性頭痛」の可能性がある
●急激な「気圧の低下」が血管にも心臓にも大きな負担をもたらす
●血管にダメージを与え、動脈硬化も進行。潜在的な食物アレルギーと疾患リスク

第3章  薬とサプリメント――わが身を守る付き合い方

●安全なイメージの漢方薬。だが高齢になってから深刻な障害が生じる危険がある
●これまで問題のなかった薬でも、高齢になったら効き方とリスクを再確認する
●新しい「血液サラサラ」薬を服用している人は薬の効きすぎに留意する
●尿酸値を下げる薬、糖尿病、高LDLコレステロールの薬が健康寿命に寄与?
●ジェネリック医薬品は、コストを下げるために有効成分以外の「質」を下げている
●サプリメントの「効果」は、改善した生活習慣を定着させる波及効果にある

第4章 健康寿命を延ばす毎日の習慣――血管と心臓を守るために
第5章=総まとめ心臓病……血管と心臓の病気。その治療
ほか

内容説明

男性72.57年、女性75.45年が健康寿命。もっと延ばしたいなら「血管と心臓」を守る!!現代医療を賢く使って「やりたいことをやる」人生に!

目次

第1章 血管と心臓の病気の今 超高齢化で急増中。ここまで治る(急増する心不全。いずれ130万人に達する;心筋梗塞のあとでも「薬」と「生活習慣」のバランスで健康寿命は延ばせる ほか)
第2章 血管と心臓の危険信号 日常に「リスクの予兆」はある(血管と心臓のトラブルの最大原因は高血圧。指摘されたらすぐ薬で下げる;血尿、頻尿、乏尿…いずれも心臓の状態に関係している ほか)
第3章 薬とサプリメント わが身を守る付き合い方(安全なイメージの漢方薬。だが高齢になってから深刻な障害が生じる危険がある;これまで問題のなかった薬でも、高齢になったら効き方とリスクを再確認する ほか)
第4章 健康寿命を延ばす毎日の習慣 血管と心臓を守るために(減塩はやはり血管と心臓の負担を減らす;牛肉、レバー、赤身の魚に、納豆、枝豆。貧血気味の人は、食事から鉄分をとろう ほか)
第5章 総まとめ心臓病 血管と心臓の病気。その治療(急に胸が激しく締めつけられ、息苦しくなったら;心臓病の大きな原因が動脈硬化。どう対策する? ほか)

著者等紹介

天野篤[アマノアツシ]
心臓血管外科医。順天堂大学医学部特任教授。1955年、埼玉県蓮田市に生まれる。1983年、日本大学医学部卒業後、医師国家試験合格。関東逓信病院(現・NTT東日本関東病院。東京都品川区)で臨床研修医ののち、亀田総合病院(千葉県鴨川市)研修医となる。1989年、同心臓血管外科医長を経て、1991年、新東京病院(千葉県松戸市)心臓血管外科科長、1994年、同部長。2001年4月、昭和大学(現・昭和医科大学)横浜市北部病院循環器センター長・教授。2002年7月、順天堂大学医学部心臓血管外科教授に就任。2012年2月、東京大学医学部附属病院で行われた上皇陛下(当時の天皇陛下)の心臓手術(冠動脈バイパス手術)を執刀。2016年4月より2019年3月まで、順天堂大学医学部附属順天堂医院院長。心臓を動かした状態で行う「オフポンプ術」の第一人者で、これまでに執刀した心臓血管外科手術数は1万例を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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しゃが

36
「年だから仕方ない」と自分をごまかしてきた私への注意書きでした。生活習慣病の治療を続ける中で、忘れたころに起きる歯の激痛の違和感が「放散痛」という心臓のサインや、季節の変わり目に起こる頭痛をただの老いだと思い込んでいたのです。血管は沈黙のまま老いを受け止めてはくれない。家族関係、薬の服用などトータル的に治療をしてくれる天野さんのようなDrに出会った患者さんはある意味幸せ、私はまず自己管理からか。2025/12/25

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