法月綸太郎の不覚

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法月綸太郎の不覚

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065406694
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報


油断大敵。
「推理」のその先へ――

ミステリの可能性を押し拡げるシリーズ最新作!

書き下ろし短編「平行線は交わらない」など、
全4篇を収録した作品集。

【収録作品】
「心理的瑕疵(かし)あり」
首吊り自殺物件に住むライターが同じ死に方で発見される。
しかし、自殺だとすると現場には不可解な謎があって――?

「被疑者死亡により」
<交換殺人>の疑いを晴らしてほしい。
だが養父を亡くした依頼人には、多額の死亡保険金が転がり込む予定で――。

「次はあんたの番だよ」
ランナーが公園で目撃した“女の幽霊”。
その顔は二日前に殺された資産家女性と瓜二つだった。

「平行線は交わらない」(書き下ろし)
和菓子屋店主が殺された事件。
背景には和菓子経営者の兄弟の因縁が……?



【目次】

内容説明

「心理的瑕疵あり」首吊り自殺物件に住むライターが同じ死に方で発見される。しかし自殺だとすると現場には不可解な謎があって―?「被疑者死亡により」〈交換殺人〉の疑いを晴らしてほしい。しかし養父を亡くした依頼人には多額の死亡保険金が転がり込む予定で―。「次はあんたの番だよ」ランナーが公園で目撃した”女の幽霊”。その顔は二日前に殺された資産家女性と瓜二つだった。「平行線は交わらない」(書き下ろし)和菓子屋店主が殺された事件。背景には和菓子経営者の兄弟の因縁が…?

著者等紹介

法月綸太郎[ノリヅキリンタロウ]
1964年島根県松江市生まれ。京都大学法学部卒業。在学中は京大推理小説研究会に所属。88年『密閉教室』でデビュー。89年、著者と同姓同名の名探偵が登場する「法月綸太郎シリーズ」第1作『雪密室』を刊行。2002年「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。05年『生首に聞いてみろ』が第5回本格ミステリ大賞小説部門を受賞。25年『死体置場で待ち合わせ 新保博久 法月綸太郎 往復書簡』で第25回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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評価

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

162
7年ぶりの法月綸太郎シリーズのためか過去作品の記憶も薄く、初対面の気分で読んだ。全4編の共通テーマは、殺人事件に絡む「隠匿」か。ミステリで犯罪をごまかすため事実や証拠が隠されるのは珍しくないが、ごまかす理由と事件状況のひねくれぶりに謎解きする推理のひねくれが加わり、複雑な知恵の輪を形作っていく。短編としては面白くさすがの出来栄えだが、やや作り込み過剰で推理のための推理が目的化した感もある。今やすっかり評論家が板についた著者だが、かつて新本格派の旗手として登場した頃のように大きな謎に挑戦する長編が読みたい。2026/05/11

buchipanda3

88
久々の綸太郎シリーズ作品集。ロジカルな掛け合いを愉しめた。会話は緩めだが、無駄を省いた堅めの理詰めに集中していないと置いていかれそう。と言ってもむしろそういう味わいを求めていたりする。ホラー要素とかネット絡みとか最近の風潮を取り入れているのはご愛嬌か。短篇では、既読だったが「被疑者死亡により」が良かった。平易に見えた構図の表面が徐々に剥がされ、その裏に現れた真相が印象深い。中篇では綸太郎が配信に!?とか少々びっくり。そこには別の意図もあったと。あとがきでは著者の試行錯誤ぶりが語られるが次回作も期待したい。2026/05/28

yukaring

70
久しぶりに綸太郎と法月警視に会えてほっこり。4話が収録されているが、ほぼ全部が同じテーマで統一してある構成。とは言えそれぞれに相応の謎解きがあり楽しめた。そして法月家にもいよいよコンプラの嵐が吹き荒れていてビックリ。警察情報を民間人に漏らしてはいけないとか、何を話したか録音だとか本当に世知辛い世の中。時代を取り込むとそうなのだろうが、法月家ではいつまでも何も気にせず思う存分に2人でディスカッションしてほしい。令和らしい事故物件が絡むお話も面白かったが綸太郎にはいつまでも古風な「名探偵しぐさ」を期待したい。2026/08/25

aquamarine

59
短編はほとんど既読。それでもやっぱり法月親子に会えるのは嬉しい。そしてこれは当方の問題なのだが、意外とオボエテナカッタ…。綺麗に推理を重ねる本格なので私の頭には残りにくかったのかもしれない。書き下ろしの中編はのりりんが配信に出るのかと時代の流れを感じたが、あとがきによると著者自身がいろいろ苦悩されているようなのが辛い。私はそのままの法月作品が好きなのでまだまだシリーズ書いていただきたいです。既読の「次はあんたの番だよ」で気になっていたちょっとしたもやもやが書き下ろし中編の中で触れられていたのが嬉しかった。2026/07/22

さっちゃん

57
「心理的瑕疵あり」:『あなたも名探偵』収録、「被疑者死亡により」:『メフィスト2023WINTER』『推理の時間です』収録、「次はあんたの番だよ」:『ザ・ベストミステリーズ0025』『最後の一行white』収録、「平行線は交わらない」:書き下ろし。/法月綸太郎シリーズの作品集。書き下ろし以外は既読だけど忘れているものもあり再読でも楽しめた。作者自身のあとがきにもあるように似たパターンのものが多いが、リーダビリティが高いのでさほど気にならない。やっぱりロジカルに詰めていく正統派な本格ミステリはいい!楽しい!2026/06/19

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