出版社内容情報
徹夜で読み、何度も笑い、泣きました。
宮部みゆき
この作家は今後、幾度も幾度も、飽きることなくここから出発し、再びここに戻ってくるのかもしれない。
小池真理子
人生のすべてが詰まった
直木賞作家の大ブレイク作!
百合江の生涯は波瀾万丈だった――。
道東の開拓村で極貧の家に生まれ育ち、中学卒業と同時に奉公に出されるが、やがては旅芸人一座に飛び込む。
一方、妹の里実は地元に残り、理容師としての堅実な道を選ぶことに。
二人の人生は再び交差し、母や娘たちをも巻き込み、凄絶な数十年を歩んでいく――。
島清恋愛文学賞受賞作!
【目次】
内容説明
百合江の生涯は波瀾万丈だった。道東の開拓村で生まれ育ち、やがて旅芸人の一座に飛び込み、流浪の生活を送る。一方、妹の里美は地元で理容師としての堅実な道を選んだ。二人の人生は再び交差し、母や娘たちをも巻き込み、凄絶な歩みを続けていく。人生のすべてが詰まった大河長編小説。島清恋愛文学賞受賞。
著者等紹介
桜木紫乃[サクラギシノ]
1965年北海道釧路市生まれ。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞し、’07年同作を収録した単行本『氷平線』でデビュー。’13年『ラブレス』(本作)で第19回島清恋愛文学賞、『ホテルローヤル』で第149回直木賞、’20年『家族じまい』で第15回中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
小鳥
8
直木賞作家による人生を描いた大河長編小説。 百合江(ゆりえ)の波乱万丈な生涯に、心を動かされて胸がいっぱいになった…!新装版で購入して読めたことがよかった。宝物の一冊。人生を終える時、私は何を思うだろうか。どの出来事を思い出すのだろうか。 そんなことをふと考えた。直木賞の候補作にも選ばれたのがよくわかる描写だった。解説の小池真理子さんの文章もよかった。2026/02/01
デスカル
5
素敵な大河小説▼極貧の家庭に生まれた百合江、金持ちからやってきた里実▼百合江は好きな唄のために旅一座へ飛び込み苦労を重ねる▼里実は理髪店へ売られて手に職をつけチャキチャキとライフプランを作る▼百合子は流しや服飾作成でその日暮らしをする▼親同士が進めた結婚で2人は幸せになれない▼百合江は流しの間に生まれた娘を売られて成長して歌手に。歌唄いの時期には石黒ともいい関係に▼無一文となって、最後に最愛の旅一座の宗太郎が会いに来て「好きよ」と▼人の幸せは一般化できない▼百合江は娘を2人作り苦労したが人間らしく生きた2026/01/25
ton
3
読み応えある1冊だった。 序章で登場した小夜子の物語かと思いきや、彼女の伯母である杉山百合江の人生を辿ることになる。北海道の開拓地、標茶で、中学生の百合江が、父の卯一とともに、夕張で暮らしていた四歳年下の妹・里実を迎えに行く本章の始まりに、一瞬でも幸せな家族の物語かなと思ってしまった自分を恨みながら読み進める。帯の宮部みゆきさんの言葉「徹夜で読み、何度も笑い、泣きました」に釣られて手にした本だけど、宮部さんはいったいどこで笑ったのだろうと疑問を抱きながら読み終えた。最後は静かに泣いたんだけど。2026/02/26
takakomama
2
性格が正反対の姉の百合江と妹の里実。姉妹の実家の家族や夫などはダメダメな男ばかりだった。百合江は次々と不幸に見舞われても状況を受け入れ、言い訳もせず、一人で娘を育てる。母は強い。その日暮しのような生活なのに「世界一幸せな人間」と言い切れる。幸不幸は自分自身が決める。気づいていても言えないこと、言わないと決めたこと、打ち明けたいこと… 人生の最後に思い残すことは無く、幸せだったと言えたら、すべて良し。新潮文庫で既読だが、今回もラストシーンに泣いた。2013年12月刊行の新潮文庫に加筆修正。 2026/03/04
まつ
1
戦後に生まれ、20世紀を生きた女性の生涯を追った作品。 とにかく、人が生活を営むことが、かくも厳しく壮絶なのか、と思わされた。時代を少し遡るだけで、過酷な生活を迫られる人が一定数いる世の中があったことは胸に刻まねばと感じた。 次々に移り変わる彼女の生活は、物語としては最早食傷気味にもなったが、それだけ激変の環境の中でも、ただ毅然と毎日を生き抜く彼女の姿勢は、作中の人物にも、読者である私にも、深く印象付けられた。 死の間際に精算しようとする他の老人と、全て胸に抱えて逝こうとする彼女の対比が鮮やか。2026/03/12
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