出版社内容情報
相模湾沖で爆発炎上しながら全速航行する漁船が発見された。
このままでは沿岸に激突するーー阻止すべく、巡視船ひすいは緊急出航する。
あの漁船はどこから来たのか。なぜ海上で炎上したのか。操船しているのは誰なのか?
それらの謎はすべて、かつて被災地で起きた悲劇とつながっていた。
痛ましい過去、おそましい罪。あらゆるものを奪い去り、再び沈黙する海。
無慈悲な天災の傷跡は、時に思わぬ刃となる。
無力でなにもできない自分が、いま何をすべきか。日本でただ一人の海上保安庁女性潜水士が問う“人間の業”。
「海蝶」シリーズ最新作!
※海猿にならい、海上保安庁の女性潜水士は「海蝶」と呼ばれる。
【目次】
プロローグ
第一章 相模湾小型船舶炎上暴走爆破事件
第二章 遺留品潜水捜査
第三章 第五桐田丸放火事件
第四章 能登
第五章 震災行方不明者捜索
東日本大震災
第六章 真実合理性
エピローグ



