出版社内容情報
若き小隊長と怪物級無敵男の最強バディが駆け抜ける、
壮絶アクション×驚愕の国際謀略エンターテインメント!
舞台は2001年、日本最東端の小さな港町・枝室。
想像を絶する巨大な陰謀と最悪な戦争が待っていた──。
「戦争と国家が、このモンスターを生み、育てたのだ。」
杉江松恋氏、驚嘆!
「犯罪小説の読み手として至福の読書体験だった。
駆りたてられるように読み、物語が示す世界の破滅がいかに身近かを思い、しばし茫然とした。」
交通事故で兄を亡くした陸上自衛官の市瀬の官舎に、異相の大男・佐川が訪ねてくる。「あんたの兄弟は事故死じゃない。殺しだ」。不可解な死の謎を追う二人に次々と危険が迫り来る。元自衛官の芥川賞作家が放つ、大砲級のエンタメ超大作!
【目次】
内容説明
舞台は2001年、日本最東端の小さな港町・枝室。想像を絶する巨大な陰謀と最悪な戦争が待っていた―。兄を亡くした陸上自衛官の市瀬の官舎に、異相の大男・佐川が訪ねてくる。「あんたの兄弟は事故死じゃない。殺しだ」。不可解な死の謎を追う二人に次々と危険が迫り来る。元自衛官の芥川賞作家が放つ、エンタメ超大作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
143
砂川 文次、5作目です。 芥川賞作家とは思えないエンタメぶり、もう少し深みが欲しい気がしますが・・・ 他の地名は、実在しますが、どうして根室ではなく、枝室なのでしょうか❓ https://www.kodansha.co.jp/book/products/00004173282025/09/22
ずっきん
54
芥川賞作家の手による『エンタメ爆弾』とな!? そうそう、こういうの待ってた! 描写力とストーリーの両立こそが、小説のロマンなのだから。初っぱなからぶっ飛ばされるリアルな戦闘シーン、読み手に休息を許さない間断なき展開。佐川の戦士っぷりに酔いしれ、市瀬の変化と成長をハラハラと見守る。長編初なのかな。構成や伏線、キャラ立ての甘さはあるけれど、とても面白かった。かの砂川氏が本作を書いてくれたのは、冒険小説好きにとって幸甚の至りと言えるのでないか。次もきっと、いや、もっと面白いに違いないって期待しかない。2025/09/08
練りようかん
12
兄と女の死、そして三件の火事は何を知り過ぎてしまった結果なのか。手練れの印象を受ける佐川が実戦経験に乏しそうな市瀬に協力をうながす動機が気になりつつ、自衛官二人の調査を見守った。順調に情報収集するなか、白の活用が目に留まった。乳白色のカーテン、白い玉のような明かり、白のレガシィ、白井という男。どう考えてもダークサイドの話なのに闇ではなく白で不透明さを表すのが心擽る。他にも動いてるコンビが一組おり、展開や構造に興味を引かれ一気に最後まで。佐川の動機も保険も読み手に委ねられてる感じがして、それも良かった。2025/10/19
しゅー
9
★★★おおっ。久しぶりにこういう荒っぽい「冒険小説」読んだなぁ。軍隊や戦場の描写に定評がある作家さん、それも文学寄りの作者がエンタメに振り切った作品を描いてくれるとは。もろもろツッコミどころは多いけれど楽しめた。それは、虚実織り交ぜた物語ながらも、背後に潜む歴史の暗部や社会問題がリアルだったからかもしれない。成長は遅く・破滅はすみやかに。我々も肝に銘じよう。2025/10/09
toshi
8
謎の組織に立ち向かう二人の自衛官。地方の町の経済、行政、警察が一体になって大掛かりな犯罪を行っているらしい。後半はスピード感満載のハードボイルド。リアリティには乏しいけれど、スケールが大きく楽しめた。ただ、人が死に過ぎ・・・。主人公の市瀬と行動を共にする佐川の素性が真ん中ちょっと前辺りから語られ、これがラストの伏線になるんだけど、このセクションがやたら長くて本編が中断されるうえ内容もよく理解できない。こんな複雑な経歴にしなくても2~3ページに収まるような内容でも良かったんじゃないかな。。2025/09/12
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