出版社内容情報
「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」
――江戸・深川の鉄瓶長屋で八百屋の太助が殺された。
その後、評判の良かった差配人が姿を消し、三つの家族も次々と失踪してしまった。
いったい、この長屋には何が起きているのか。
ぼんくらな同心・平四郎が動き始めた。
著者渾身の長編時代ミステリー。
【目次】
内容説明
江戸深川の鉄瓶長屋。八百屋の息子が何者かに殺され、住民の信頼篤い差配人が失踪。壺信心にかぶれた三家族がそろって出奔。新しい差配人として、とんでもなく若い男がやって来る。いったい、この長屋には何が起きているのか。本所深川方のぼんくら同心・平四郎が動き出す。長編時代ミステリーの大傑作。
著者等紹介
宮部みゆき[ミヤベミユキ]
1960年東京都生まれ。’87年『我らが隣人の犯罪』でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。’92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞長編部門、同年『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、’93年『火車』で山本周五郎賞、’97年『蒲生邸事件』で日本SF大賞、’99年『理由』で直木賞、2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞、’02年司馬遼太郎賞、芸術選奨文部科学大臣賞文学部門、’07年『名もなき毒』で吉川英治文学賞、’08年英訳版『BRAVE STORY』でThe Batchelder Awardを受賞。’22年菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷにこ
4
再読2025/10/13
めがねおじさん
1
主人公は八丁堀の同心井筒平四郎。但し表題からも分かる通り、よくある切れ者の颯爽とした同心ではない。働き疲れた馬があくびをしたような顔、背丈は高いが猫背で46という年齢よりさらにじじむさく見える。性格も適当にいい加減で自ら怠け者と自覚している。これでは難解な事件を快刀乱麻とはいかない。舞台も鉄瓶長屋という庶民が暮らす長屋が舞台。初手ではこの長屋で殺しが発生するものの即解決、その後は住人たちの騒動が中心に展開し殺伐とした事件は起きない。但し少しづつ謎が芽生え怪しい展開に。はたしてぼんくら同心の謎解きや如何に。2025/12/10
鈴木正大
0
初版は2004年4月に刊行されたとあるから21年ぶりに再読した事になる。当然ながらストーリーは全く憶えていない。唯、最高に面白かった事は解っていて当時親しかった建築設計士に推薦して謹呈した事は記憶している。だから旧版は手元には無く初めて読んだかのように楽しめた。このシリーズは著者の作品の中でも特に気に入っていて確か3〜4作あった筈なので次巻が待ちどうしい。 2025/09/26
吉田正
0
今日から下巻に。2025/09/23




