出版社内容情報
これは文学×ファッションで起こす事件だ!日本を代表する豪華執筆陣とカリスマ的ヴィンテージデニムブランドによる豪華アンソロジー。
【目次】
内容説明
文学の言葉でファッションの根源を揺さぶる「幸福な事件」。ヴィンテージの現代性を形にするブランド「New Manual」と「群像」を舞台にした作家たちの挑戦。その連載が一冊に。全く新しいビジュアル文芸書の誕生。
目次
第一回 永遠の唄(町田康)
第二回 made in(燃え殻)
第三回 月の光と薔薇の花(片岡義男)
第四回 デニムハンター(舞城王太郎)
第五回 されどジーンズ(北方謙三)
第六回 ワンピース旅をする(山内マリコ)
第七回 ぼろ(朝吹真理子)
第八回 ディスコネクテッド(金原ひとみ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
slice
4
色々言いたいことはあるんだが、ファッションと文芸を掛け合わせた結果が『写真集のなかに小説が入ってる』だけなのはちょっとあまりにも企画として失敗しているような気がする。それも箱付きでこの価格というのは、いったい何処をターゲットに据えているのだろうと疑問符だった。収録作のなかではやはり舞城王太郎『デニムハンター』が出色であり、これを読むためにこの値段を出すか否かという鍔迫り合いに群像未購入の舞城読者が挑まねばならないと考えると少々可哀想。企画としての面白さを考えるならば、小説のなかにファッションを入れるより、2025/11/08
ちぇん、
2
文学×ファッション。デニムブランドと『群像』がタッグを組んだアンソロジーノベル&グラフィティ。グラフィティにも登場する小説家も多い。(舞城と片岡以外全員か) 「時間を超えて存在するもの、受け継がれるもの、デニム、着ること、生きること」がテーマで向き合い方は小説家それぞれだが、エッセイのような生活切り取りノベルが主流。町田康の流れるような文体は小気味良く、北方謙三はもう思い出だけを語る。そんな中で舞城王太郎は、いつも通りのコンテンツ・エッセンスを含みつつアンソロジーに応えるのだから異色を放つ。2025/12/14
ゆきよ
1
【デニムハンター/舞城王太郎】舞城めあてで買ったので舞城の『デニムハンター』だけ先に。デニムを履く人の話じゃなくてデニムを探す人の話!デニムハンター、実在する概念なんですね。“俺はお前のことを愛してるが、それ故にお前のことを諦めなくてはならない。心配するってのはそれくらい辛いことなんだ。”、『裏山の凄い猿』も然り、近年の舞城は心配の解像度がすごいな、心配してんだろうな。【永遠の唄/町田康】「なら壱萬圓でどうだ」からの速報記事に笑った。町田康あいかわらず適当でおもしろいなー。2025/11/13




