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出版社内容情報
2025年 2月11日 15時07分、「南海トラフ巨大地震」発生。
居合わせた老人を助けようとした結果、名古屋港で津波に飲み込まれてしまった主人公・西藤 命(さいとう めい)。
居合わせた人々と協力し、一時は難を逃れるが、次々に迫りくる命の危機。
そんななか頼りだった元自衛官の朝霞が腕に大火傷を負ってしまう。壊滅状態の名古屋で果たして助かるすべはあるのか――!?
綿密な取材に基づいて描かれた「いつか起こる震災のリアル」。
これは、「そのとき」が来る前に知っておかなければならない「現実」。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
135
巨大地震が発生してしまったら、私たちはどう行動するのだろう。奇跡的に生き延びたとしても、人が集まる都市部は瓦礫の山で歩くことさえできないだろう。その状況をシミュレートしておく必要があり、この漫画が助けになるだろう。災害発生直後の三人が主人公の物語である。貴重な水、感染症の恐怖、治療もままならない。液状化現象、火災、ライフラインが破壊され、きれいごとを並べても解決できない状況が突然起きてしまう。最後に交わした会話を後悔する苦しみを忘れてはいけない。災害から一定期間が過ぎると薄れゆく危機意識を高めたいと思う。2025/10/13
遠い日
2
主人公メイがどんどんサバイバーとしての知識を蓄えていく。勇気あることばと行動に胸打たれ、どうかこの危機を乗り越えてほしいと祈らずにはいられなかった。巨大地震と津波の後の、極限状況での救護、ショッピングモールまでの過酷な道程。そこで見た、想像を絶する光景。ケガの手当や今あるもので対応する機転も、知識のあるなしで全く方向性が変わってくる。防災と一口に言っても、備えの段階から現場までの距離感は実のところ、イコールでつながらないように思う。この本でリアルを叩き込まれて、気が引き締まった。2025/10/20




