出版社内容情報
江戸川乱歩賞受賞作『北緯43度のコールドケース』シリーズ!
爆弾魔の真のターゲットは?
博士号を持つ異色の警察官が札幌で発生した爆破事件に挑む。
「伏尾美紀は日本の警察小説を変える作家になるのかもしれない」杉江松恋(解説より)
圧倒的ストーリーテリング。骨太の警察ミステリー。
札幌の新設大学で発生した爆破事件。
博士号を持つ警察官・沢村依理子が捜査に加わる。
公安との駆け引きの中で進む捜査は行き詰まり、沢村に特命捜査の命が下される。
爆弾魔の真の目的は?
かつて研究者として大事な人を失った過去を持つ沢村は、事件の真相に迫る。
乱歩賞受賞作家による骨太警察ミステリー。
内容説明
札幌の新設大学で発生した爆破事件。博士号を持つ警察官・沢村依理子が捜査に加わる。公安との駆け引きの中で進む捜査は行き詰まり、沢村に特命捜査の命が下される。爆弾魔の真の目的は?かつて研究者として大事な人を失った過去を持つ沢村は、事件の真相に迫る。乱歩賞受賞作家による骨太警察ミステリー。
著者等紹介
伏尾美紀[フシオミキ]
1967年、北海道生まれ。2021年、第67回江戸川乱歩賞受賞作『北緯43度のコールドケース』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
34
札幌に新設されたばかりの北日本科学大学で起きた爆破事件。道警本部の警務部に異動となった博士号を持つ、異色のノンキャリ警察官・沢村依理子が事件に挑む警察ミステリ。思惑が透けて見える特命捜査の命に複雑な思いを抱きながらも、突然班長を任されて公安との駆け引きの中で進めていく捜査。一体誰がどんな理由でこんな事件を引き起こしたのか。爆弾魔を調べてゆく中で思わぬところから繋がってゆく因縁や、時代が変わっても変わらない厳しい現実があって、才能があっても人間関係が上手くないと不遇に陥りがちな状況はなかなか難しいですね…。2025/06/13
えみちゃん
23
タイトルに惹かれ文庫化したら読もうと思っていたら先日読み終えたばかりの「北緯43度のコールドケース」の続編だったんですね。笑っ。今回の事件は新設大学で起きた爆破事件です。爆破事件ということでテロの可能性もあり⁉ってことで公安が絡んでくるからややっこしい。タイトルの「数学の女王」からある程度犯人の予想は付きましたがなるほどなるほど、こうきましたかぁ・・。女性が能力に見合った地位に就くことは今も昔も難しい。それが象牙の塔のなかでも理系、数学の世界となると困難を極めるだろう。いまでこそ「リケジョ」なんて2025/07/02
ツバサ
19
ぐいぐい引き込ませるシチュエーション作りと語りが上手くて、最後の真相まで気になって仕方なかった。女性が偏見と戦う作品で、数学者というさらに狭い社会で苦しんだ経緯は辛かった。だけどやっちゃいけないことはいけないよね。沢村が苦労しながらも前に進む姿は応援したくなる。2025/06/24
ぷにすけ
18
札幌の新設大学で突然起こった爆破事件。犯人が狙った人物は誰なのか?男が優遇された社会は警察だけではなかった。そのことを一番よく知る主人公の沢村依理子がたどり着いた真相とは・・・。今や男性も育児休暇が申請できる時代ですが、余りにも変わりすぎる世の中のスピードに、ついていけない昭和生まれの私たち・・・悲し!2025/07/16
もっぱら有隣堂と啓文堂
14
「北緯43度のコールドケース」続編。単行本を読むか迷い、結局この文庫化のタイミングまで待ったんだが…。感想は伏尾さんは面白いという一言に尽きる。警察小説はあまり好みではないんだが、警察小説王道というよりもスーパーではない警察組織では異質な博士持ちノンキャリの主人公・沢村依理子の等身大の悩み、勇気をそのまま物語にしている設定が好印象。本作はちょっと物語の筋が見えやすい点が懸念といえばそうなんだがストーリーテラーっぷりもなかなかで読ませる。杉江松恋さんが解説するように警察小説を変える「できる作家」かもしれない2025/06/20
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