出版社内容情報
警察、地方、厚生労働、国土交通、神社…、巨大すぎる「省庁の中の省庁」を通史と多様なテーマで論じ、近代日本を考える決定版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえぽん
34
日本政治史研究者による研究会のメンバーが、通史編とテーマ編で内務省の全体像を分析・紹介した本。同省は近代日本の政治・行政全般の象徴と考えられるのに研究蓄積に乏しく、現代政治・地方自治研究との接点も薄い点に問題意識がある。大蔵省から分離した黎明期はまだ省庁の中の省庁と言える状況にはなく、明治後期〜大正期の同省優位の時代を経て、政党政治や各省、軍との軋轢の中で、昭和期に衰退傾向に陥る流れが理解できる。各行政分野においても戦前からの連続的な制度発展が分かる点に加え、際立つ政治家や官僚の生き様も垣間見える意欲作。2025/04/30
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