出版社内容情報
生涯現役、積極的に生きるための道しるべ
2017年7月18日に105歳と9か月で亡くなられた著者の日野原重明先生。100歳を越えてなお、「積極的に生きる喜び」にあふれる生涯現役の奥義をつづった『いのちの使いかた』が新版として文庫化されました。
だれかの役に立つということは、自分という存在そのものが生かされるということ。いのちという時間の最上の使いかたを、日野原先生が数多の経験と出会いを通して学んできたことを余すことなく教えてくれます。
年齢にかかわらず前向きに生きるための姿勢を提唱し、次世代に平和といのちの大切さを伝えていくことを使命とされた日野原先生。その活動と心境には、チャレンジングに生きる人生への向き合い方と幸せ感を持って生きるための知恵にあふれています。
「人生は失敗ばかり、後悔ばかり、という人ほどいのちの使いかたがあるのです」「やろうと思うだけでは、やらないことと同じです。行動こそが勝負です」「予期せぬ災難に見舞われることが不幸なのではなく、そのときに、希望を見失ってしまうことが不幸なのです」――人生を変える希望のメッセージが心にしみわたり、生きる意味に気づかされる珠玉の一冊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
「解説にかえて」と題して寄稿してくれたのは16歳の俳人、小林凜さん。ランドセル俳人として10歳から俳壇に入選を続け、俳句を通して、日野原先生の最晩年に深い交流をもちました。
祝うことがかなわなかった日野原先生の106歳の誕生日を想い、詠んだ一句。
百六のヒーロー秋の空をゆく
日野原先生から受け取った愛がまっすぐに伝わってくる解説が胸に迫ります。
内容説明
生涯現役、いのちという時間の最上の使いかたを目ざして走り続ける著者が一〇〇歳を越えてなお、「積極的に生きる喜び」にあふれる人生の奥義をつづる。だれかの役に立つということは、自分という存在そのものが生かされること。医師として患者に寄り添い、身をもっていのちの大切さを学んだことや日本赤軍派によるハイジャック事件に遭遇し、恐怖の中から「与えられたいのち」を実感したことなど数多の経験を通して、人生を自ら切り開くための指針を示すことばに満ちている。著者の最晩年に深い交流があった十六歳の俳人、小林凛による解説が胸にせまる。
目次
知りたい、わかりたい(100歳を越えて走り続ける)
いのちをあきらめない(いのちという時間;支え合い、つながるいのち;死から生を考える;耐えた経験は必ず生きる)
与えられたいのちの使いかた(だれかのために使ういのち;いのちについて問い直す;幸福感を持って生きる)
大きな夢を描く勇気(ともに描く大きなヴィジョン;思いついたらすぐ実行;夢の実現のために使ういのち;さらなる夢に向かって)
著者等紹介
日野原重明[ヒノハラシゲアキ]
1911年山口県生まれ。聖路加国際病院名誉院長、聖路加国際大学名誉理事長として2017年に一〇五歳九か月で逝去するまで生涯現役の活動を多方面において続ける。年齢にかかわらず前向きに生きるための姿勢を提唱し、「新老人の会」を結成。次世代に平和といのちの大切さを伝える「いのちの授業」を国内外の小学校で行う。2005年文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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