講談社現代新書<br> 新書 昭和史―短い戦争と長い平和

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講談社現代新書
新書 昭和史―短い戦争と長い平和

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  • サイズ 新書判/ページ数 384p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065391860
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0221

出版社内容情報

戦争の中に平和があり、平和の中に戦争があった――。
昭和を知ると〈いま〉がわかる。第一人者が一人で描いた決定版通史!

グローバル化、格差拡大、揺らぐデモクラシー――、現代日本の課題は、すでに戦前昭和にあった!
戦前=戦争とファシズム、戦後=平和と民主主義の図式ではわからない、昭和の実像とは?
近現代100年を、過酷な状況のなか懸命に生きた人びとの群像劇で描写する、昭和年代記!

〔本書の内容〕
1章 平和のなかの戦争の予兆 一九二六~一九二九年
昭和改元の裏側/朴烈怪写真事件の波紋/モボ・モガと「細民」たち/第一回男子普通選挙と無産政党/世界大恐慌と金解禁
2章 非常時小康 一九三〇~一九三六年
柳条湖事件の謀略/五・一五事件後の退潮/電化生活と中央線沿線のインテリたち/中学生が見た二・二六事件
3章 戦争をめぐる理想と現実 一九三七~一九四〇年
華北分離工作という転換点/日中戦争と召集令状/経済学者の文化工作/軍票の現実/戦時下の福祉政策/失われた「東亜共同体」の理想
4章 戦争と平和の間 一九四一~一九四四年
中内功の夢/配給制度と「上流婦人」/等しく貧しい「新しい生活様式」/ルソン島での無意味な戦闘/敗戦前に回し読みされていた本
5章 国際冷戦と国内冷戦 一九四五~一九五二年
ポツダム宣言の受諾/傀儡政権の末路/人民裁判の悪夢/吉田茂の平和主義/国内冷戦を警戒する昭和天皇
6章 高度経済成長下の戦争 一九五三~一九七〇年
〈革命〉をめざす学生たち/自衛隊幹部の現実主義/大衆消費社会とテレビ/オリンピックと戦争体験/連合赤軍事件とあさま山荘事件
7章 ヴァーチャルな戦争 一九七一~一九八九年
松任谷由実と基地文化/日中国交正常化/六〇年代の子供たちとしての村上春樹/日米経済摩擦という「戦争」/大東亜レジャー圏
8章 終わらない戦争 一九九〇~二〇二五年
湾岸戦争と「絶対的平和主義」/「創憲」論への批判/中国と沖縄への訪問/「失われた三〇年」の始まり/平和国家の再構築

内容説明

現代日本の課題は、すでに戦前昭和にあった!近現代100年を、過酷な状況のなか懸命に生きた人びとの群像劇で描写する、昭和年代記!

目次

1章 平和のなかの戦争の予兆 一九二六~一九二九年
2章 非常時小康 一九三〇~一九三六年
3章 戦争をめぐる理想と現実 一九三七~一九四〇年
4章 戦争と平和の間 一九四一~一九四四年
5章 国際冷戦と国内冷戦 一九四五~一九五二年
6章 高度経済成長下の戦争 一九五三~一九七〇年
7章 ヴァーチャルな戦争 一九七一~一九八九年
8章 終わらない戦争 一九九〇~二〇二五年

著者等紹介

井上寿一[イノウエトシカズ]
1956年、東京都生まれ。一橋大学社会学部卒業。同大学院法学研究科博士課程修了。学習院大学学長などを歴任。現在、学習院大学法学部教授。法学博士。専攻は日本政治外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

特盛

29
評価3.6/5。著者自身、長い歴史を群像劇的に書きたいと巻末に述べている様に、文化、社会、政治、マクロミクロな視点で幅広く昭和史が書き綴られている。昭和53年生まれの私にとって、生まれてきた時代、もっと言えば親の人生のコンテクストに改めて触れられたのは新鮮だった。にしても数十年でも社会には実にいろいろなことが起きるな。今後もそれまでの常識に照らすとびっくりするような波が人生に訪れ続けるのだろう。半藤先生の昭和史もちょっとまた読み返したくなった。さいとうたかをの漫画大宰相も戦後政治家に興味をもってポチッた。2025/06/12

ジュンジュン

10
2025年は昭和で換算すると丁度100年にあたる。本書はグローバリゼーション、格差、デモクラシーをメリクマールにして、この100年を「群像劇の手法で描写する」(あとがきより)。面白い試みだが、視点がぼやけて個人的には合わなかった。2025/07/20

広瀬研究会

4
昭和100年を360ページでさらっと読める。著者が「群像劇のように」と言うとおり、解説書ではあるがドキュメンタリーのようでもあり、臨場感が迫ってくるような描き方になっている。田口トモロヲさんの朗読で脳内再生するといい感じかもしれない。100年分なので感想はたくさんあるが、北山冨久二郎(汪兆銘政権との和平工作に関わった台北帝国大学の助教授)の著作を引用したくだりが特に印象に残った。2025/07/12

bassai718

0
流石に新書の分量では概略にとどまるが、よくまとまっている。戦後の講和条約後の昭和天皇退位の検討と詔書の内容に係る吉田茂とのやり取りは知らなかったエピソードで勉強になった。2025/06/15

元史学徒の社畜

0
戦争の時代の社会にも平和はあり、平和の時代の社会にも戦争はあった。2025/05/23

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