アフターブルー

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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065391587
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

選考委員瞠目! 第19回小説現代長編新人賞受賞作 
今村翔吾さん「執念の如き力を感じた」
塩田武士さん「朝宮さんの『業』に、私は期待している」
中島京子さん「チャレンジングな作品」
凪良ゆうさん「著者にしか書けない光と闇」
宮内悠介さん「シンプルに心を動かされた」
薬丸岳さん「一番に推した」

5人の納棺師たちは全力を尽くす。遺された人々が、最後に顔を見てお別れを言えるように。

「どんなに考えても、探しても、人が死んだ理由なんて絶対に見つからないんだよ」

納棺師、遺品整理士、生花装飾技能士……葬儀関係のプロ集団「株式会社C・F・C」。
とりわけ損傷の激しい遺体を専門に扱う「二課」は、無残な状態から生前の面影を復元するのがミッション。
事故、事件、自殺ーー二課には毎日のように遺体が運ばれてくる。入学式を明日に控え線路に正座していた少年、ゴミ屋敷で餓死した男性、幼い我が子を残して事故に遭った母親、飛び降りる瞬間を動画配信していた少女ーー
二課の納棺師たちはその手で、失われた生前のおもかげを復元していく。

愛する人が突然この世を去った時、どうすれば立ち上がれるのか。あの人はなぜ命を絶ったのか。遺された者はどう生きればいいのか。
それぞれに「喪失」を抱えた納棺師たちもまた、明日を生きる微かな光を見出していく。


【目次】

0 有明の月
1 朝未き
2 入相の鐘
3 宵の明星
4 東雲の空

内容説明

納棺師、遺品整理士、生花装飾技能士…葬儀関係のプロ集団「株式会社C・F・C」。事故、事件、自殺など、損傷の激しい遺体を専門に扱う「二課」は、無残な状態から生前の面影を復元するのがミッション。二課には毎日のように遺体が運ばれてくる。入学式を明後日に控え線路に正座していた少年、ごみ屋敷で餓死した男性、幼い二人の子を残し交通事故に遭った母親、飛び降りる瞬間をSNS配信していた少女―二課の納棺師たちはその手で、失われた生前の面影を復元していく。愛する人が突然この世を去った時、どうすれば立ち上がれるのか。あの人はなぜ命を絶ったのか。遺された者はどう生きればいいのか。それぞれに“喪失”を抱えた納棺師たちもまた、明日を生きる微かな光を見出していく。小説初執筆。慟哭必至の大型新人デビュー作。第19回小説現代長編新人賞受賞作。

著者等紹介

朝宮夕[アサミヤユウ]
神奈川県横浜市出身。小説初執筆にして初応募の本作(応募時タイトルは「薄明のさきに」)で第19回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

165
眠るように静かに瞑るご遺体もあれば、そうでないものもある。自ら断つ者も他者に断たれる者もおり、この世には引き取り手のない無縁遺体が多くある。事情は決してわからないが、人が生きるとは難しいもの、苦しんだのだろう。特殊復元処置衛生課は最後のお別れの場で心を紡ぐためにあるのだろう。過酷な状況で働ける人は限られている。感情移入をせずに遂行しなければならないが、容易く念いを取り除けるものではない。納棺師の苦悩や葛藤が描かれている。誰しもが自身の過去が蘇る苦しみとともに、悦びも哀しみも癒えることのないまま生きている。2025/07/26

itica

71
納棺師や遺品整理士など葬儀関係に携わる会社の「納棺部二課」は遺体を生前に近づける、言わば遺体修復課だ。そこで働く五人それぞれの想いや人生に触れ、生きること死ぬことの意味を何度も考える。命ほど大事なものはないけれど、同じくらいあっけないものだ。私たちがいる場所はそう言う危ういところでもある。感動する場面もあるが、リアル遺体描写は少々覚悟が必要かと思う。 2025/08/06

花ママ

67
初読みの作家さん。第19回小説現代長編新人賞受賞作。よかったです。エンジェルフライトで、国際納棺師の存在を知りました。この物語に登場する5人の納棺師がいる株式会社C・F・Cの「二課」も、損傷の激しい遺体をできる限り生前の姿に近い状態に復元して、遺族の元に返すというハードな仕事を行うプロ集団。その仕事の描写も臨場感あふれるものだった。愛する人を失ったり、家族との関係に悩みを抱えたりしながらも、納棺師としてプライドを持って生きて行くのだろうというラストは、さわやかでした。すごい新人さんだと思います。2025/08/14

パトラッシュ

64
遺体に死化粧を施す納棺師の仕事は知っていたが、事故や事件で激しく損壊した遺体も珍しくない。耐え難い現実を目撃すると、誰もが死の尊厳など信じられなくなる。そんな遺族のため復顔を担当する納棺師は、絶対に必要だが全く知られていなかった。登場する5人の担当者は重い過去を背負いながら、少しでも傷つく人を減らそうとこの仕事を選んだ哀しみが強烈に迫ってくる。特殊な技術を用いて生前の姿を取り戻すプロセスの生々しい描写は、間違いなく経験者によるドキュメンタリーだ。死を望む人は、自分が死後どう扱われるか知っておいた方がいい。2025/08/18

もぐもぐ

56
亡くなった方々に接する納棺師の仕事を通して、生きている人たちの想いを描いた作品。事故死や自殺などで損傷した遺体を復元し特殊メイクを施す特殊復元処置衛生課の人たち。みんな背負ったものがあり、この職場で働く理由があり、その人間ドラマに心惹かれました。このような仕事があることも知ることができて良かった。内容は重いものではあるけど、人に対する尊厳あふれる描き様が気持ちよかったです。デビュー作ということで次回作も楽しみ。 #NetGalleyJP2025/07/22

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