出版社内容情報
「私は掟上今日子。現在不眠症。」
* * *
〈忘却探偵〉と四つの病い、四つの謎。
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今日も今日とて容疑者にされる青年・隠館厄介。
その悲鳴のような依頼を受けて駆け付ける忘却探偵・掟上今日子だったが、どうやらいつもと様子が違うようでーー。
【不眠】ーー煙のように消えた赤子
【歯痛】ーー歯のない死体
【船酔】ーー過去と現在の二重密室
【猫アレルギー】ーー猫による不可能犯罪
病いに襲われる忘却探偵は謎を解き厄介を救うことができるのか?
* * *
彼女の記憶は「一日」限り。タイムリミットミステリー!
内容説明
今日も今日とて容疑者にされる青年・隠館厄介。その悲鳴のような依頼を受けて駆け付ける忘却探偵・掟上今日子だったが、どうやらいつもと様子が違うようで―。病いに襲われる忘却探偵は謎を解き厄介を救うことができるのか?
著者等紹介
西尾維新[ニシオイシン]
1981年生まれ。第23回メフィスト賞受賞作『クビキリサイクル』(講談社ノベルス)で2002年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
158
★忘却探偵シリーズ完読プロジェクト(読む端から忘却) https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11714128?sort=book_count&order=desc 久々の忘却探偵シリーズ最新作、読み続けて第15弾まで来ました。本巻は、隠館厄介冤罪連作短編集、タイトルの保険証が謎です。掟上今日子の秘密は明かされないまま、シリーズはまだまだ続きそうです。 https://www.kodansha.co.jp/book/products/00004100592025/05/21
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
58
(2025-72)【図書館本-54】忘却探偵シリーズ。「た、探偵を呼ばせてください!」で始まる四つの物語。今回の語り手はあの冤罪体質の隠館厄介君。よくまあ、毎度毎度、容疑者になるものだ。第一話「掟上今日子の不眠症」ではなんと今日子さんが不眠症に。寝ないと記憶も残っていて、それはそれでいいんじゃないの?とも思ったけれど、守秘義務の関係で次の仕事ができないとは!なるほどねぇ。★★★2025/05/19
さっちゃん
47
〈忘却探偵〉と四つの病い(不眠症・親知らず・船酔い・猫アレルギー)に四つの謎(消えた赤ちゃん・歯のない死体・過去と現在の二重密室・猫による不可能犯罪)の四編に、掌編「掟上今日子のSTAY HOLMES」を含めた5話収録。/またまた厄介さんは冤罪の疑いをかけられまくりである。もう日常の一コマのように読者には馴染みのある光景。今回は短編集なので、最速の探偵のスピード感も増し増し。ラストの猫アレルギーのトリックは動物好きとしては許せないがすごい労力をかけたと思う。言葉遊びも楽しくあっという間に読了(本も薄い)。2025/07/17
南北
40
シリーズ15作目。短編4つ。語り手は隠館厄介くんで「探偵を呼ばせてください」と叫ぶところから始まる。今日子さんとの会話は楽しく読めたが、どうしてもあっさりした印象になってしまうので、「忍法帖」の続きとなるような長編を読んでみたい。2025/06/26
HMax
31
マイナ保険証にしたのかと思ったら、あれれ? 午前午後の2回も探偵さんを呼びたいぐらい冤罪に巻き込まれている厄介さん。せっかく7年間もとい7日間も今日子さんのお世話にならずに済んだのに、今回は役得がなかったようで残念。それはそうとアメリカからどうやって帰って来たの、今日子さん。そこが知りたい。今回の楽しい会話第一位:よくも私の奥歯を。親知らずも今日子さんの歯ですよ。親の心子知らず。第二位:言い張りますかって。失礼、京都弁です。2025/08/01
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- 和書
- 公正としての正義再説