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出版社内容情報
一家惨殺事件の被害者の一人、林川安成の愛人だった「廣島育美」。病床にある彼女は、心麦を見て「あるもの」を渡す。そして、神井は松風を通じて、心麦たちと真実を明らかにするための共闘をもちかけてきた。育美に託されたものと、神井の推論は、視界不良の森の中で、ある一点で重なる…。東賀山事件から現在まで続く悲劇の連鎖に、ついに終止符が打たれるときがきた。本格クライム・サスペンス、堂々完結!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空のかなた
17
ドラマの最終回に合わせて発行したいという意図があったのか、慌てて結末へ流れ込んだ印象がいささか残念。とはいえ、犯罪に至る動機や真犯人、登場人物の表情と心の声がドラマとは少しづつ違うので、ドラマとは別にこの最終巻を読んでいて良かったと思う。弁護士鳴川氏はドラマと相似した俳優さん、一方赤沢さんの奥さん役の女優は原作よりも「毒」が少なく「哀しみや諦め」が多いように感じた。巻末の心麦のその後(働きだした日々)の数頁が格別。この物語を浄化してくれたように思う。2025/04/14
Greatzebra
14
一晩で全巻読んでしまった。もう朝の5時だ。久々の徹夜。最後の方はテレビと微妙に違うが、なかなかテレビもうまく作ってた。しかし、辻褄は漫画の方がしっかりしてる。テレビはややミステリーに仕立てすぎ。それよりも犯人の子供時代や育美との関係をもうちょっとちゃんと描いて欲しかった。テレビも悪くはなかったが、漫画の方が断然良かった。テレビで得られたものは、松風先生のメガネコレクション。2025/07/14
s_s
14
快刀乱麻を断つような、すっきりとした読後感だった、……という感想を書こうとしたのだが、非道にもそれなりの理由があって、全てが”すっきり”とはいかない後味だった。罪を犯した人間や、正義でそれを裁く側にも、温かみのある感情の他に仄暗い過ちがあり、それが幾重にもなってこのドラマ性を演出していたのかなと。終盤の展開に、「ちょっと急じゃない?」という印象を持ってしまったわけではあるが、それでもあの笑顔が全てを吹き飛ばしてくれた。後日譚も良かったが、帯に1巻の絵を持ってくるセンスも良い。「人は自分からは逃げられない」2025/03/24
毎日が日曜日
12
★★★★ 完結。2025/03/16
ぴんく
9
ついに完結!小麦ちゃんを見届けられた。〇〇さん、疑ってゴメン。まさか過去にそんなことが!そして、やっぱり黒幕だったのか!と、最後は展開がバタバタと進み驚きの連続でした。小麦ちゃん最後まで強かったなぁ。松風さんもありがとう。読後はラーメン食べたくなりました。面白かった〜。2025/03/16