わたし、わかんない

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わたし、わかんない

  • 岩瀬 成子【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065389522
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

「ここはいやだとおもう気もち、わたし、ちょっとだけわかる。」野間児童文芸賞、小学館文学賞、産経児童出版文化賞大賞、IBBYオナーリスト賞など数々の賞を受賞する岩瀬成子氏の最新長編作品。

校舎を見上げると、二階の窓から女の子が体を半分のりだして、いまにも飛びおりようとしていた。またあの子だ。
〈あー〉
声にはださずにさけぶ。
〈飛んじゃだめ〉
髪に黄色いリボンをむすんでいるその子にむかってさけぶ。ーー

学校で、みんなのなかにまじりこんでいるとおもっていても、気がついたら、いつもみんなの外にいる。

校舎からでて、ふりむいた。そして、あの二階の窓を見あげた。窓はあいているけれど、あの女の子のすがたはなかった。
ーーー

「そんとき、いやだ、いやだ、いやだ、って声が体のなかからきこえたんだ。その言葉がわたしの体をぐるぐるまきにしているのがわかったの」
「ぼくね、中ちゃんのそういうとこ、うらやましいよ。ぼくだって、いやだなあっておもうことはあるよ。だけど、どうしても、いわれたとおりにしてしまうんだ」


本文より。

あらすじ
教室で「わかんない」といつも答えてしまうから学校で「わかんないちゃん」と呼ばれている少女の中はいつも学校の校門へ着くと、大きなため息をつく。
校舎をみあげると二階の窓から女の子が体をのりだして、いまにも飛び降りようとしているのだ。でも、目をつぶって二階をもう一度見ると窓はしまっている。

ある日、犯罪研究に興味があるという仲良しの幼馴染のセンくんから、近所であやしい動きをしている人を見つけ、中も一緒に見張り調査をすることに。

わからないことを抱えて生きる子ども達、大人達がそれぞれのいるべき場所と答えを探していく。

装画は日本絵本賞、講談社出版文化賞、ブラチスラバ世界絵本原画展金牌、オランダ銀の石筆賞など受賞の酒井駒子氏。

内容説明

学校で「わかんないちゃん」と呼ばれている少女・中と、「まじめでなくなることが夢」という幼馴染のセンくん、別居し新しい生活をはじめた中の両親、大人達も子ども達も「わかんない」を抱え、それぞれの居るべき場所と答えを探していく。

著者等紹介

岩瀬成子[イワセジョウコ]
1950年山口県生まれ。1978年、『朝はだんだん見えてくる』で日本児童文学者協会新人賞、『「うそじゃないよ」と谷川くんはいった』で産経児童出版文化賞・小学館文学賞を受賞し、IBBYオナーリストに選出される。『ステゴザウルス』『迷い鳥とぶ』で路傍の石文学賞、2008年、『そのぬくもりはきえない』で日本児童文学者協会賞、2014年、『あたらしい子がきて』で野間児童文芸賞、2015年、『きみは知らないほうがいい』で産経児童出版文化賞大賞、2021年、『もうひとつの曲がり角』で坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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雪丸 風人

11
個性を受け容れることの大切さが芯にまで響いてくる物語。主人公は学校になじめない小学四年生です。教室で「わかんないちゃん」とからかわれる彼女が、せま苦しい世界で苦しみ抜いた末に驚くような決断をします。不適応ですって!間違っているのはどちらなのか?共感のあまり、ひたすらそう感じました。みんなと同じにできないことに葛藤する少女の日常が強烈なまでに胸に迫りましたよ。きれいな心のまま成長することは勉強や運動ができることなんかよりず~っと尊いものだとしみじみ感じることができる作品でした。(対象年齢は10歳以上かな?)2025/04/28

遠い日

3
学校で「わかんないちゃん」と嗤われている小四の中。自分の気持ちに正直になればなるほど、クラスでの居心地は悪くなる。自分でもどうにもならない「わからない」こととじっと向き合うことができる中は、偉いと思う。「わからない」に行き着くまでの思考がちゃんとあるからだ。中の幼なじみのセンくんの個性もすてきだ。中のハハとチチも、自分たちのこれからのために別居することにした、我が道を行く人たち。 中の選択や希望を優先してくれる両親のスタンスが好きです。何も解決はしていないけれど、中が一歩を踏み出したのは確かなこと。2025/04/23

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