出版社内容情報
母との相克から宮中女官を目指して、試用期間中の海棠妃奈子は
今上の叔母・涼宮に付き添って女子医専を訪ねる。
寄付を募るための講演会に、教授の世津子に請われて涼宮が登壇したのだ。
そこで妃奈子は、同級生の初音と再会する。
最初こそぎこちなかった二人だが、たがいの実家での境遇に興味を抑えきれずに、
最後は腹を割って話しあう。
華族学校時代のフラストレーションと反省を共有した二人は、友情を深めあう。
内容説明
母から逃れ、宮中女官となって半年。海棠妃奈子は、医師を目指す元同級生・須藤初音と再会する。初音は、父親の反対で実家に連れ戻される危機を脱し、妃奈子の親友となる。一方、純哉への思慕は変わらぬものの、彼と両親の健全な親子関係に嫉妬している自分に、妃奈子は動揺する。そんな折、賓客の通訳として帝国博物館を訪れ、思いがけず純哉の好意に触れることになり―。
著者等紹介
小田菜摘[オダナツミ]
沖原朋美名義で『桜の下の人魚姫』が2003年度ノベル大賞・読者大賞受賞。2004年『勿忘草の咲く頃に』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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