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出版社内容情報
インド洋の孤島の館に、世界中の名探偵が集められた!
元スコットランドヤードの特殊事件捜査担当官の私立探偵、元一流コンサルティングカンパニーVPのデータ分析探偵、フランスの詩人探偵、カナダ文学史を講じる大学教授探偵、元ボクシングチャンピオンの探偵、一四歳の天才探偵少女ーー華麗なる名探偵たちを孤島に呼び寄せた館の主は、ミステリ愛好家にして名探偵の「パトロン」を趣味とする奇妙な大富豪とその家族。そして彼らを襲ったのは、「あまりにも古典的すぎる」殺人だったーー
この〈館〉に仕掛けられた驚愕の〈罠〉に、あなたもたやすく騙される。
内容説明
元スコットランドヤードの特殊事件捜査担当官の私立探偵、元一流コンサルティングカンパニーVPのデータ分析探偵、フランスの詩人探偵、カナダ文学史を講じる大学教授探偵、元ボクシングチャンピオンの探偵、十四歳の天才探偵少女―華麗なる名探偵たちを孤島に呼び寄せた館の主は、ミステリ愛好家にして名探偵の「パトロン」を趣味とする奇妙な大富豪とその家族。そして彼らを襲ったのは、「あまりにも古典的すぎる」殺人だった―。この“館”に仕掛けられた驚愕の“罠”に、あなたもたやすく騙される。
著者等紹介
太田忠司[オオタタダシ]
1959年、名古屋市生まれ。1981年『帰郷』が「星新一ショートショート・コンテスト」優秀作に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カノコ
18
ミステリ愛好家の大富豪に集められた世界各国の名探偵たち。蟹が大発生するインド洋の孤島の館で、惨劇が幕を開ける。心躍る設定から始まったと思いきや、急展開に次ぐ急展開で一筋縄ではいかない作品だった。ページ数の割に設定が込み入っている。犯人の詰めが甘いのではと思わざるを得なかったり、色々と引っかかる箇所もままあったが、そんな細かいことを気にさせずに読ませる勢いがある。とはいえ些かズラシが過ぎるため、手放しで賞賛しにくい。設定に惹かれただけに少し肩透かしだった気持ちもある。確実にパワー系の作品ではあると思う。2025/04/11
ケイジ
18
無人島に集められた世界中の名探偵6人。やがて起こる事件について推理合戦が行われる。一章の流れで最後までやって欲しかったな、が感想。2025/02/11
だるま
17
孤島の館に集まった、持ち主の大富豪とその家族。そこに大富豪がパトロンになっている六人の名探偵が招待される。全員でディナーとなるが、早くも不穏な空気が漂い、翌朝、家族の一人が密室内で死体となって発見される。名探偵達は犯人探しを始めるが、彼らにも魔の手が迫って来て・・・という古典的なクローズドサークルミステリ、に見せかけて、実は・・・というネジ曲がった構成のミステリ。本作はどう評価したら良いのか? 最初の被害者の扱い方とか、シックリ来ない点が多々。アンフェアでもあるし、これを面白く読める程、私は寛大じゃ無い。2025/01/27
ひろ
16
各国で活躍する名探偵たちが孤島の館に招待された。館の主人は大富豪で、探偵たちのパトロンをつとめる人物。個性的な探偵たちと大富豪の家族が一堂に会した明くる日、惨劇が幕開ける。本格ミステリの王道展開に心が浮き立ったのも束の間、大きく趣向を変えていく。ひと捻りふた捻りと、読者が振るい落とされそうなラインを引いていく。着地点が少々好みとずれて残念だったものの、古典ミステリを下敷きに、今時の物語に昇華されたミステリ。テンポの良さもあり、一気読みだった。2025/03/11
スプリント
15
凝った構成だがページ数の関係か後半がかなり急展開。 まるで打ち切りが決まった漫画が決められた結末に向かって急ピッチにストーリを進めたかのよう。2025/03/21