講談社学術文庫<br> ティマイオス

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講談社学術文庫
ティマイオス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065380956
  • NDC分類 131.3
  • Cコード C0110

出版社内容情報

プラトンの主著は何か、と言われれば、たいていは『国家』という答えになるでしょう。確かに『国家』にはプラトン哲学のエッセンスが詰め込まれ、質量ともに主著の名にふさわしいことは間違いありません。しかし、長い歴史の中で最も大きな影響力をもったプラトンの対話篇はといえば、本書『ティマイオス』なのです。
神による宇宙の製作とさまざまな自然学的理論が論じられる後期対話篇である本書は、古来プラトン信奉者たちに重視され、前1世紀から後3世紀にかけての中期プラトン主義とそれに続く新プラトン主義の時代に特権的な地位を占めるに至りました。その伝統が近代にも及んでいることは、ラファエロの有名な壁画《アテネの学堂》でプラトンが手にしている書物が『ティマイオス』であることに、はっきり示されています。
ソクラテス、ティマイオス、ヘルモクラテス、クリティアスの四人を登場人物とする本書は、導入部以外はすべてティマイオスのモノローグで構成されています。おそらくプラトンが創作した架空の人物であるティマイオスが語る宇宙論は、国家においても個人においても理性こそが主導権を握るべきだ、というプラトンの主張を正当化するものとして提示されます。この宇宙は必然や偶然の産物ではなく、理性的な製作者(デーミウールゴス)によって、理性の対象(イデア)を手本として、理性的な魂をもつ生き物として構成された、というのがその骨子です。こうして宇宙が理性によって導かれているのなら、それと類比関係にある国家においても個人においても、気概や欲望ではなく理性が支配することこそが自然にかなった正しいあり方だということになります。本書においてプラトンは、国家と人間のあるべき姿を宇宙全体の構造の中に根拠づけることを企てたのでした。
本書は、それぞれの時代、それぞれの思想家において、さまざまに異なる観点から関心の対象とされてきました。ユダヤ教徒やキリスト教徒は『創世記』の神の世界創造を理解するヒントを本書に求めたでしょう。新プラトン主義者は形而上学的真理のアレゴリーとして本書を読んだでしょうし、錬金術師は神の創造を自らの手で再現するための秘密を本書に読み取ろうとしたかもしれません。そして、自然学者や科学者にとって、宇宙の始まりと物質の究極という科学にとっての永遠のテーマを追究する本書が関心の対象となったことは言うまでもありません。
そうして「プラトニストのバイブル」とまで呼ばれた本書『ティマイオス』は、しかし日本では、なぜかこれまで文庫版が存在しませんでした。この状況を打破するべく、最良の訳者を得て、満を持しての新訳を皆さまにお届けいたします。

[本書の内容]
ティマイオス

訳 註
訳者解説

内容説明

プラトンの主著といえば『国家』だと思われているが、史上最大の影響力をもったのは本作にほかならない。宇宙は理性的な製作者(デーミウールゴス)によって、理性の対象(イデア)を手本として、理性的な魂をもつ生き物として構成されたことが説かれる。これまで文庫版では読むことができなかった最重要対話篇を、最良の訳者を得て、待望の新訳!

著者等紹介

プラトン[プラトン]
前427‐前347年。古代ギリシアの哲学者

土屋睦廣[ツチヤムツヒロ]
1963年生まれ。日本大学文理学部准教授。専門は、古代ギリシア・ローマ哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ex libris 毒餃子

15
アトランティスの記述があることでオカルト好きに有名な本書。読んでみたところ、プラトン著作で1番しっくりきました。対話篇と言いつつ、ティマイオスのモノローグなので読みやすく、古代ギリシアの自然観や宇宙観がわかった。医学知識はガレノスに通じていくのがわかった。2024/12/24

tyfk

8
デリダ『コーラ』での参照箇所を注意して読む、訳文が違いすぎて、どっちもどっちだな。参照箇所以外の特に後半は、ひたすら退屈な話で、むずかしくはないから読み飛ばし。2025/01/19

ナディル

2
プラトンの哲学についてほとんど何も知らないこともあり本書の構成が対話的でないのにまず驚いた。S.ヴェイユ理解のために読んでいるので大枠が掴めればいいのだけれどそうは問屋が下ろさず解説頼り。初学者にもとっつきやすい本で新しい翻訳のものを選んでよかった。宇宙は魂を持った生き物である。そうであれば例えば誰もが経験するシンクロニシティなどは宇宙との交感として理解しやすい気がするがどうだろうか。ヴェイユはそれを=神のひとり子とするのだがやはり難解、しかしどこか美しい。ヴェイユは宇宙の魂は私達の感性にあらわれる美を→2025/06/05

koko0koko

1
本編を読むのは中々にキツかった。これは私の無知と興味の方向性の違いの為で、知識もしくわ興味の方向性が合えば非常に面白い本に違いないとは思った。個人的には先に解説から読んだ方が良い気がする。解説は読みやすく面白いので。2025/01/08

ハッカうどん

0
新プラトン主義の源泉であり、アリストテレスを介して前近代ヨーロッパを思想的に配下に置いた重要著作。見覚え/聞き覚えのある考えがズラリ。読みやすい。訳注/解説が充実していて大変嬉しい。待望の新訳2025/04/24

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