講談社学術文庫<br> アストロノミカ

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講談社学術文庫
アストロノミカ

  • マーニーリウス【著】/竹下 哲文【訳】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065377949
  • NDC分類 992
  • Cコード C0144

出版社内容情報

本書は、紀元1世紀、帝政を迎えた古代ローマに生きた詩人マルクス・マーニーリウスによる、天文学・占星術について記された最古の文献の一つです。作者マーニーリウスについては『アストロノミカ』の著者であること以外、確かなことは知られておらず、本作に見られる記述から初代皇帝アウグストゥスから第二代皇帝ティベリウスの時代に書かれたことを推測できるにすぎません。
古代において、天文学と占星術のあいだの区別は存在しませんでした。執筆当時のローマを見れば、アウグストゥスが生まれた日に占星術師プブリウス・ニギディウスが「地上世界の主が生まれた」と断言したと伝えられ、アウグストゥス自身も天文学や占星術を利用していたことが知られています。未来を知ることができる技術がとりわけ政治家にとって重要な意味をもつことは想像に難くないでしょう。だからこそ、マーニーリウスは本作の第一巻の序歌にこう記しました。
「生きた身ながら果てしない大空を巡ること、そして星座や
逆行する惑星の動きを知ることは喜ばしい。
だがこれらの知識だけでは不充分だ。大宇宙の心臓部さえも知悉すること、
それが星座を介して生物を生み出し支配する方途を
認識すること、そしてアポッローンの調律に従い
それを詩に語ることはいっそう激しい喜びとなる。」(1.13-19)
つまり、星座の分布や天体の動きに関する知識だけでなく、それらがいかなる力をもって地上に働きかけるのかという問題にまで踏み込んでいく必要がある、言い換えれば「天文学」の知だけでなく「占星術」の知をも身につけて初めて宇宙について知ることができる、と詩人は宣言しているわけです。
それゆえ、本書には古代の宇宙に関する知識のすべてが書かれています。「教訓詩」と呼ばれる韻文としてそれを綴った本作は、きわめて貴重な古典にほかなりません。残念なことに、本作にはラテン語原典から韻文の形で日本語に訳出したものは存在しませんでしたが、気鋭の訳者を得て、ここにその偉業が成し遂げられました。星空を眺め、宇宙に思いを馳せながら、ぜひ手にしていただきたい1冊です。

[本書の内容]
第一巻
第二巻
第三巻
第四巻
第五巻

訳者解説
訳者あとがき
図 表

内容説明

紀元一世紀に活動したローマの詩人マルクス・マーニーリウスは、本作の著者としてのみ名を残した。天文学と占星術の区別がまだなかった時代に、星座の分布や天体の動きに関する知識だけでなく、それらがいかにして地上に働きかけるのかという問題にまで踏み込んだ本書は、最古の占星術書として計り知れない価値をもつ。ラテン語原典から初の全訳。

著者等紹介

マーニーリウス,マルクス[マーニーリウス,マルクス] [Manilius,Marcus]
紀元1世紀に活動した古代ローマの詩人。本作『アストロノミカ』の著者として知られる以外の詳細は不明

竹下哲文[タケシタテツフミ]
1991年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、京都大学大学院助教。専門は、西洋古典学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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バケツ

3
占星術書ではあるが理論書ではない。2巻では幾何学的ないし季節的な説明をしていたり、4巻では恐らくPoF導出の計算をしていたりするが、それくらいだ。なぜそう解釈できるのかが大抵書かれておらず、占星術の主役であるはずの惑星すらほぼ使わず、十二宮だけを用いて結果だけ列挙していくスタイルは、今でいう12星座占いブックのようだ。星座の絵的な見た目や神話からの影響が強いのもそんな感じ。(今と違って配置一致なのもあるだろうが)。 まあマニリウスのことは元々知っていたので予想通りではあった。むしろ予想よりは面白く読めた。2024/12/01

Go Extreme

2
マーニーリウスとその年代: 詩人と作品の成立年代 アウグストゥス説・ティベリウス説・アウグストゥスティベリウス説 ローマ世界と占星術 バビロニア→ギリシャ アウグストゥスとティベリウス アストロノミカを読む: 新しさ 教訓詩の伝統 宇宙観・運命の支配 ストア学派 プラトーン哲学 ピュータゴラース主義 ヘルメース主義 魔術・オカルト的要素 計算と理性 天空の幾何学 時の計算 凶角度の列挙 地上的財産の計算 占星術所としての特異性 地上世界への関心ー地誌・喜劇・百科全書 後世への影響 写本伝承と研究の歴史2024/12/15

Go Extreme

1
宇宙の秩序と人間の知識欲 星々の運行 天の理法 カルデアの技術 四元素による宇宙の構成 球形の地球 黄道十二宮 息吹と共感 宇宙の魂 天球の音楽 アポロンの調律 教訓詩 宇宙の調和 故意の失敗 理性による秩序 星々の影響 運命の必然性 神的な理性 新たな歌 天動説 宇宙のあらゆるものが互いに影響し合う 銀河への魂 修辞技巧 百科全書的な知識 比喩や擬人化 格調高い文体 古代の知恵 自己効力感 好きなことには努力はいらない 人の課題に踏み込まない 世界を変革する 今この瞬間から 宇宙の法則を詩に表現する2025/04/11

むすび

0
訳者の既刊を読んでからいつか読むのを楽しみにしていた。 完全な形で現代に伝わっているわけではないようで、惑星の話が結局ろくに出てこないのは残念だけど、それはそれとして占星術を詩で著す企てをぶち上げて自ら称揚する詩人の情熱が楽しい。自らの才覚だけを恃み、まだ誰も歌ったことのない題材を歌い、一にして全たる世界の調和を歌わんという第二巻の序歌に特に惚れ惚れした。第一巻の序歌冒頭では、星々を(略)空の高みから引き下ろす、と歌っているあたり、古代ギリシャの魔術の伝統にも繋がっているみたい。2025/05/01

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