講談社学術文庫<br> インドの宗教とキリスト教

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講談社学術文庫
インドの宗教とキリスト教

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  • サイズ 文庫判/ページ数 248p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065376744
  • NDC分類 162.25
  • Cコード C0114

出版社内容情報

「キリスト教のライバルは存在するか」。『聖なるもの』(一九一七年)で知られるドイツの宗教学者ルードルフ・オットーは、ヒンドゥー教の一派、ヴィシュヌ派こそが値すると考えた。「救済」をめぐって驚くほど類似が見られる両者の徹底的な検討を通して、宗教の本質に迫る。比較宗教学の古典。

 「ヌミノーゼ」と名付けられた、非合理的な神秘経験を宗教経験の本質として析出した『聖なるもの』。ルター派の敬虔なプロテスタント神学者ルードルフ・オットー(1869-1937年)による洞察は、その後ミルチャ・エリアーデやロジェ・カイヨワに引き継がれ、宗教を研究するうえで重要な柱となる「聖と俗」をめぐる研究の土台を築いた。
 『聖なるもの』と同時期に研究が進められていたと考えられるのが、本書『インドの宗教とキリスト教』である。18世紀後半、英国による植民地化を通じてサンスクリット文献がもたらされたされたヨーロッパでは、『リグ・ヴェーダ』や『バガヴァッド・ギーター』など次々にそれらの翻訳がおこなわれ、ヨーロッパの起源のひとつとしてオリエントへの関心が急激に高まっていた。
 そのような文脈のなかで、オットー自身も『ヴィシュヌ・ナーラーヤナ』などのサンスクリット文献の翻訳・注釈に取り組み、そしてヒンドゥー教、そのなかでも彼が「献信の宗教」と呼ぶヴィシュヌ派に、キリスト教に匹敵する救済論を見出す。ルター派とヴィシュヌ派の比較の末に見いだされる、真の救済とは―。
 オットーが終生、一貫して求めたものは、「聖なるもの」の普遍的な弁証であった。ルター派という一つの神学に自らの立場を置きながら、他の神学にも心を開き、あまつさえ神学を有しない宗教体験に対しても視野を開いたオットーの独自性がいかんなく発揮されたインド宗教研究の古典にして比較宗教学の名著。(原本:『インドの神と人』人文書院、1988年)

 【本書の内容】

第一章 キリスト教のライバル―ーインドの恩寵(恵み)の宗教
第二章 神をめぐる戦い――シャンカラとラーマーヌジャ
第三章 救済の問題ー―いかにして達成されるか
第四章 インドの恩寵の宗教とキリスト教――異なる精神、異なる救い主
結 び
補 説
 一 隠れたる神と献信者の神
 二 贖いと贖罪
 三 本源的堕落の理念
 四 同一性神秘主義の同一体験
 五 神は個人的存在ではない
 六 すべては恩寵から
訳者あとがき
学術文庫版あとがき

                                           

内容説明

キリスト教のライバルは存在するか?『聖なるもの』(一九一七年)で知られるドイツの宗教学者ルードルフ・オットーは、彼が「献信の宗教」と呼ぶヒンドゥー教の一派、ヴィシュヌ教こそがそれだと考えた。「救済」をめぐって驚くほど類似が見られる両者の徹底的な検討を通して、宗教の本質を解明する。インド宗教研究の古典にして比較宗教学の名著!

目次

第1章 キリスト教のライバル―インドの恩寵(恵み)の宗教
第2章 神をめぐる戦い―シャンカラとラーマーヌジャ
第3章 救済の問題―いかにして達成されるか
第4章 インドの恩寵の宗教とキリスト教―異なる精神、異なる救い主
結び
補説

著者等紹介

オットー,ルードルフ[オットー,ルードルフ] [Otto,Rudolf]
1869‐1937年。ドイツの神学者、宗教学者

立川武蔵[タチカワムサシ]
1942年生まれ。国立民族学博物館名誉教授

立川希代子[タチカワキヨコ]
1943‐2019年。椙山女学園大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Go Extreme

1
キリスト教のライバル 東洋の師との本質的な違い 一点への集中 絶対に信頼しうる本質 行為 カルマン と恩寵 神的体験の構造 宗教理念の中心性 世界肯定と世界否定 神への奉仕は他者への奉仕を含む 見える兄弟を愛さない者 世界からの完全な脱出 罪と救済 バラマ・アートマンとの一致 アートマンの解放と完成 罪の意識や悔い改めではない軸 赦しと解放 神の赦しは裁きと悔いを働かせる 深い対比を認識し強調する日 絶対性を巡る理論的思弁は決着させない 異なるダルシャナ 見方 哲学 安易な同一視や折衷主義を戒める2025/04/20

メイジトップ

1
講演をまとめたもので、何か大きな結論に向かうような構成ではなく、内容の濃さは均質に近い。キリスト者向けを意識しており、近代的なプロテスタンティズムとインドの宗教を比較している。社会や実生活への宗教の役割ではなく、信仰としての、それもそれぞれにおける理想や究極の目標といえるものを意識して書かれている。インドの献身の宗教とキリスト教とで、救済や精神の深い体験といった部分では広範に類似する。しかし、世界は神の一部か神が世界を創ったかや、現世での(他者への)善行の重要性といった部分で差がある。2025/01/03

(ま)

0
献信の宗教ラーマーヌジャのヴィシュヌ教はルター派キリスト教のライバルとなり得るのか? 恩寵の相似と根本的な相違と・・・難しい...2025/01/25

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